【ギリシャ・テッサロニキ】古くからの広場と城と雨と

 テッサロニキの街のすぐ北には、小さくも急な丘があります。そこに要塞のような城があると知り、一昨日、学会初日前に街から走って登ってきました。

 街の中心のアリストテレス(Aristotelous)通りから、



 Panagia Chalkeon(パナギア・ハルケオン)教会の前を通り、



 変わった実を葉のようにつけた木を見ながら、



 まずは、突然街の中に現れた古代ローマ時代のアゴラ(広場:Ancient Roman Agora)に驚いたり。別の場所のガレリウス広場(Palace of Galerius)には、



 これが住宅地の中にあり、そんなテッサロニキの文化に圧倒されたり。



 次はアギオス・ディミトリオス(Agios Dimitrios)聖堂と、まるで教会巡りかという道を回りながら、
(※後日追記:これや冒頭のパナギア・ハルケオン教会は、この土地を代表するビサンチン建築のものでした。)



 突然現れた古い城壁(昔は街を囲んでいたはず)の横を登る、Elenis Zografou通りに入りました。奥に見えるのはTrigono Tower。



 丘の中腹の、Agios Pavlosの教会も見ながら、ふと後ろを振り返ると、



 街の向こうにエーゲ海まで望める絶景でした。でも、ゴールはまだ先。なおこの辺りまでは、テッサロニキの23番のバスで登ってくることもできるようです(2015年10月現在)。



 そして、なおも続く城壁跡の横を登っていき、



 着きました、EptapyrgioのKastro(城)。10月なのに菜の花の香りが溢れる、不思議な空気でした。

 ここから、来た道をそのまま戻るのが嫌だったので別の道に入ってみたのですが、



 未舗装道を下りたり、



 バスケットボールのコートの横を通ったり、
(この郊外にバスケットボールのコートが多いなぁと思ったら、この国でバスケはとても人気があるそうです。学会2日目の夜には、学会参加者でのバスケのトーナメント戦まで企画されていました。)



 城壁のゲートをくぐったりしたのは良いとして、



 地図にある道と油断していったら、今いるのがどの道か分からなくなりそうな小さな路地だったり、



 あまりの急坂を振り返ったら、やっぱり急で驚いたりしましたが、



 下り切ったら急に街の中心に戻ってきて、現れた市場にホッとしながら、この後学会に向かいました。



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 走り終えて外に出たとき、小雨が降ってきました。ギリシャでは10月ごろから雨も増えてくるそうです。



 Agios Gregorios Palamas教会。



 晴天の下の景色だけでなく、雨に光った街並みも美しいものでした。やはり雨に感謝しようと思いました。

 2015年10月のギリシャ・テッサロニーキ
ギリシャ・テッサロニキに来ました
社会的ヒエラルキーの形成機序の神経生物学的理解 @FENS-FFRM2015
・古くからの広場と城と雨と
ギリシャの食事と「ギリシャらしさ」と
本当は行きたかったテッサロニキ近郊
・直前に・・・ 旅の友・別れと感謝