ギリシャの食事と「ギリシャらしさ」と

 ギリシャでは想像以上に食事が美味しく、なぜか時差ボケもなかったので、健康のうちに帰れればと思っているところです。

 まずは、太い蛸の足を丸ごと調理したHtapad Krasato。



 それから、イカの中にチーズとトマトを詰めて焼いたStuffed Squids。ギリシャ料理でシーフードは素材がよく活かされています。




 上の蛸の料理を頂いた「Rouga」というお店、店員さんが誇らしげにスターリンの人形を見せてくれました(写真左下の、帽子を被っているものがそれです)。その上にはマトリョーシカ人形もあり、ソ連との縁(?)を隠さずに見せていました。

 チーズやフルーツが豊かで、とくにこだわりがあると言われるオリーブオイルは上質で、食事がを楽しくしてくれました。オリーブは数年ぶん食べたのではないか、というくらい頂きました。


 滞在したホテルの朝食にあったチェリーの砂糖漬け。初めて見た透き通るような赤い実。




 上のイカ料理を頂いたお店「Bazagiazi」。

 どの食事の場所も、気分が楽しく明るくなる雰囲気。ビールも、ドイツに負けないんじゃないかというくらい多くの種類があり、美味しく楽しめたのですが、





 まさかの "BEER IS ART" の文字も現れました。言葉のセンスも良い土地です。



 また、このカフェではせっかくギリシャに来たのだからと、Greece Coffeeも頂いたのですが、



 パッと見は普通のコーヒーですが、飲んでびっくり、なんとギリシャコーヒーは粉を濾さないのだそうです。



 これが最後に底に残るいっぱいの粉。メニューを見たときに、Greece Coffeeの下に「Filtered Coffee」とあってアレっと思いはしたのですが。驚きました。



 それにしても、テッサロニキには平日3日間滞在していたのに、休日を過ごしているかのような空気が街にありました。多いであろう観光客や、ヨーロッパにしては暖かい日差しがそう感じさせるのかもしれませんが。


 到着した日はもう夜だったAristotelous。


 Dim Gounari通り。

 街を歩いていて、クラシック音楽を口ずさみたくもなる空気。行きの飛行機でクラシック音楽を聴き続けていた分を差し引いても、強くそれを感じました。ギリシャで生まれたものはたくさんあることに気づき、何の発祥の地と言われるかを調べてみたら、こんなにあるのだとか。

・民主主義、西洋哲学、近代オリンピック、西洋文学、歴史学政治学、主要な科学的及び数学的原理、悲劇及び喜劇両方を含むドラマ
・オリンピック
・全西洋文明(!!)
Wikipedia「ギリシャ」より、2015年10月10日閲覧)


 Agia Sofia教会。

 ギリシャに、これからも「ギリシャ」であり続けてほしい気持ちを抱きます。「ここにしかない価値が、そこにある」と。それは、もちろん日本にも言えることですが。
 時代は「グローバル」というと、すぐに均質化を口にする人がいるのですがそうでなくて、世界がグローバルにつながったこの時代、“そこにしかない価値” が世界に認められるチャンスが大きくなってるんですよね。そこんとこを分かっている人に、大きな物事は動かしてほしい。それを改めて感じたギリシャの街でした。


 エーゲ海沿いの遊歩道。

 今日、学会最終日を終えたらそのまま帰路に就きます。
(最終日、参加者少なめ。)

 2015年10月のギリシャ・テッサロニーキ
ギリシャ・テッサロニキに来ました
社会的ヒエラルキーの形成機序の神経生物学的理解 @FENS-FFRM2015
古くからの広場と城と雨と
ギリシャの食事と「ギリシャらしさ」と
本当は行きたかったテッサロニキ近郊
●直前に・・・ 旅の友・別れと感謝
●直後に・・・ 南アフリカ・リンポポのエンタベニに来ました