それをしなけりゃ「だいじょーぶ」、だけど

 なにかをうまく進めたいと思ったときに、「しなくちゃいけない」ことのリストを考えるか「しちゃいけない」ことを考えるか。そのどちらをするかで、できてくることの幅が大きく変わるよなぁ、と思います。

 「しなくちゃいけない」ことに縛られると、横にちょっと気になることが現れたときに自由が利きません。しかし逆に、「しちゃいけない」ことをハッキリしておくこと。それができれば、他に何か手を掛けたいものが現れたときに、優先順位をその場で大きく動かせるのです。

 この、「しちゃいけない」ことをトコトン考えて、そのラインを使いこなせること。それをできるかどうかが、自身が手にした裁量を活かせるか、もっと言えばリーダーシップを発揮できるか否かを大きく左右します。

 それでも私たちは、つい「やるべきこと」「しなくちゃいけない・したい」ことを目標に掲げてしまいがちです。その範囲を決めてその中で動いた方が、するかしないかを随時考えて動くよりも楽だからでしょう。

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 でも実際には、「しちゃいけない」ことを意識できれば、大概のことは問題ないんです。ただしこのとき一つ、皮肉というのかこの「しちゃいけない」ことのラインは、自分で上げ下げでき「なくちゃいけない」。その責任は自分で負うことになる。
 それをやろうと思うかどうかは、もちろん人それぞれです。が、そこに自由やリーダーシップをどこまで楽しめるか、というポイントがあるのではないかと私は思います。

 ホント、それだけで問題ありませんし、いろんなことができるんですよね。「しちゃいけない」ことの判断さえできれば。

 そんなことを、研究仲間の大学院生が紹介してくれたこのweb記事を見て、改めて考えました。

「自分から動ける人」と、「自分勝手に仕事を進めてしまう人」との微妙な差(Books & Apps、2014年1月26日)

 え、目の前がやりたいこととやらなきゃいけないことでいっぱいで、そのリストで手一杯だって?

 大丈夫です。20時間かかりそうな仕事に、20時間かかるとは限りませんから(→※参考エントリ)。
と、忙しくなってしまったときの私に言い聞かせつつ。

 だけど。

 それでも、やりたいことがある。…それも大丈夫。それこそが、今「やるべきこと」なので。