研究ポスター発表の極意

 「研究発表ポスターの作り方」をここに書いたのはいつだっけ、と思ったら、意外と最近でした。
 →研究発表ポスターの作成手順(2013年8月25日)

 3日前、理科大のイベントでいろいろな人たちに研究紹介をさせてもらって(→理科大ホームカミングデー2013)、改めて感じたことがあります。それは、ポスターでのプレゼン(研究発表)では、次の2+4点が何より大切になるということです。

・結局はアドリブでの工夫が最も効果的
・そこに持っていくまでに重要なのは、初めに以下を簡潔に述べること


①研究の目的(相手の関心を探れる、大まかな括りで)
②これまでに得られた結論
③そのような研究が必要と考える理由(背景)
④今後必要になると考えていること
 (※ ①②がとにかく大事です。また、結論はConlusionの項ではなく、結果に示したデータを指しながら述べていくのが効果的です。
 もちろん、示すことのできるデータの質もしっかりしていることが、大前提です。)

 ときに、ポスターの説明を求められて「研究背景」から述べてしまい、「いいからあなたが何をしたのか(つまり目的~結果・結論)を教えて」と要求されている光景を目にすることがあります。
 そう。プレゼンでは「自分が何をしたのか」「自分が何を考えたのか」について、目的と現時点での結論を先に述べるべきなのです。

 今週、私は学会では久しぶり(と言っても7ヶ月ぶりか)のポスター発表。ゆっくりと、周りのポスターもあわせて眺めてきたいと思います。せかせかせずに、ですね。