国際シンポジウムNanOEH6@名古屋に来ています

 今週は月曜(昨日)から、名古屋で開かれている「ナノ粒子の職業・環境曝露と健康」の国際シンポジウムに参加しています。


 (今朝は名古屋城の北隣にある名城公園を走りながら、発表のリハーサル=つぶやきをしていました。)

 この会議で発表している内容を含めた、私たちの研究成果が、本日の朝日新聞で紹介されました。
 ⇒『超微粒子、母体→胎児の脳へ マウス実験、細胞に異常も』(2013年10月29日)

 追記: 実際には、体内動態や生体影響は粒子の「組成・性状」によっても違います。そのため、粒子の健康影響の可能性についてすべてを「小さな粒子」で一括りにできるわけではありません。「粒子の組成・性状と生体影響との関係」は、なかなか研究の進んでいない点ではあるのですが、この点に対する配慮はもっとなされる必要があると思います。

 名古屋では、以下の演題で発表しています。


 ○Umezawa M et al. Maternal exposure to titanium dioxide nanoparticle affects gene expression in the brain development.
 ○Onoda A et al. Maternal exposure to carbon black nanoparticle affects perivascular cells in the brain of offspring.

 他にも2演題。


 ○Okamoto S et al. Effect of treatment of pregnant mice with carbon black nanoparticle on the neonatal immune system.
 ○Tachibana K et al. Effect of prenatal exposure to titanium dioxide nanoparticle on miRNA expression in mouse embryo.

 今日と明日(2013年10月29-30日)、ポスターの前で発表しています。

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 他国で知り合った先生方と、日本でお目にかかれるというのは、学会の実行委員でなくても嬉しいものです。(嬉しくて、初日にしゃべり過ぎました。)
 大会長の市原学先生(名古屋大学)にもお世話になりながら、日本発の研究のプレゼンツも示しつつ頑張ってきます。

 2013年11月12日追記: 東京理科大学ウェブサイトでも紹介されました。→本学教員らのナノ粒子の健康影響に関する研究成果を朝日新聞が紹介