0歳児の発疹対応

 0歳6ヶ月児に発疹が、家族での旅行中(2012年8月・北海道)に発生しました。
 昨日の午前、飛行機に乗った頃から、虫に刺されたような跡ができていました。原因は蚊に刺されだろうと、はじめは思っていました。しかし、この“跡”ははじめに見つけた顔だけでなく、だんだん腕や脚にもできていました・・・。

 いろいろな原因を挙げ、その確からしさを考えながら、対応を探していきました。


 (※以下、順に原因の候補として考えたものを列挙していきますが、最終的にはほとんどすべて「違いました」。つまり、今回の我が子の発疹の原因ではありませんでした。ご注意ください。)

●蚊に刺され。・・・ではなさそう。←今夜部屋に蚊はいなかったのに、今朝“跡”が増えていたので。
●ダニ。これでもなさそう。←昨日から旅行中で、居場所がどんどん変わっていたので。風呂に入り、服を着替えて一晩寝た後にも発疹が増えていたので。
●服の汚れや洗剤残り、でもなさそう。←洗剤を変えていないし、いつも念入りにゆすいでいるので。
●化学物質?? ←しかし、普段曝されることのない、大気環境中の化学物質を吸入したわけではなかったので否定。(6ヶ月児で、親は常に一緒にいましたので。)

 というわけで、一晩経っても治らなかった時点で、外環境が原因であるという可能性を思考からほぼ排除しました。

●では、アレルギー?
 ←しかし、授乳中の妻が昨日の朝・昼に、普段と違ったものを食べたつもりはなく。

 今回、うちの0歳児に出た“跡”の一つ一つは、割とすぐに(数時間も経たずに)消えたのですが、新しい発疹が次々と出ていました。
 ここで一瞬、原因として私の思い当たったのはこれでした。

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●一昨日の朝から妻が内服していた医薬品?

 服用していたものとは、安全性の高い解熱鎮痛薬とされるカロナールアセトアミノフェン)。この薬は本来、乳汁移行が問題にならないはずのものです。しかし、調べてみたら、本剤により「1例発疹の報告あり」とした資料もありました。
 資料:母乳とくすりハンドブック(PDF、大分県産婦人科医会、2010)

 しかし、今回妻がカロナールを服用したのはわずかに2回で(一昨日と昨日のそれぞれ夜)、しかも、服用から半日以上経った後の授乳の後にも新しい“跡”、すなわち発疹は出てきていました。
 カロナールは解熱鎮痛薬の中でとくに「安全」とされ、妊娠中や授乳中の人にもよく処方されている医薬品です。その薬が原因で発疹が起こるということは、服用直後(の血中濃度の上がる時間帯)の授乳であればともかく、時間が経った後でも起こるというのは考えにくい事態です。

 今朝からは、肩にも広く腫れが出てしまっていました。だんだん、一つの“跡”が出てから消えるまでの時間も長引いてきていました。そこで、カロナールも原因として思考から排除し、次に思い当たった原因は、これでした。

●旅行・移動のストレス?

 旅行や2~3泊程度の外泊は、この0歳児にとって初めてではありません。しかし、1時間以上の電車(乗り換え含めて連続で)や飛行機での移動は、0歳児にとって大きなストレスであった可能性は否めません。列車や飛行機の冷房の効き方は、ホテルの部屋やマイカーとは違いますからね。

 今日の昼には、0歳児の機嫌も悪くなってきました。そこで、レンタカーでのドライブも途中で切り上げて、お昼はホテルに戻って休むことにしました。
 これは、旅行を中断して帰るべきか、いや、いま飛行機に乗ることはそもそも無理かも、などという思いが頭をよぎりました。

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 そんな中、ホテルのカフェでお昼ごはんを頂きながら、妻との会話の中で最後に思い付いた「発疹の原因」はこれでした。

 「そういえば、ホテルが和室じゃないからこの子あまり動き回ってないよね。」
 「前の旅行のときは、泊まったのはホテルでも親戚の家で這いずり回っていたもんね。」
 「・・・運動不足でストレス!?」

●0歳児の運動不足のストレス

 最後にこれを疑いました。お昼ごはんの後、広めのベッドの上で歌ってあげながら、一緒に転がり、笑い、叩かれました・・・



 それを1時間ちょっと続けたところで、0歳児はノドの乾きを訴え、それを潤して眠りの夢の世界に行ってしまいました。

 いつもより多く・激しく遊んだ0歳児は、この後で昼間にしては珍しく、3時間も眠り続けました。

 起きたとき、体のいろいろな所に出ていた発疹は、ウソのように引いてなくなっていました。この後、再び発疹が出てはいますが収まりそうな様子。今回の発疹の原因は、なんと「運動不足のストレス」だったということになります。

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 我が子には、いろいろな物を見てもらいたいと思っています。しかしたしかに、0歳児にとってはドライブしながら遠くに行くことよりも、布団の上や部屋の中を「自力で行って回って」(這いずれ回って)見て回ることの方が、今は学びが多いかもしれません。
 自力で行って物を見て回りたい気持ちは、たしかに、よく分かります。それも、本人にとっては「自力で」這いずり回れるようになったのも、ほんの3週間ほど前のことですから。その時間が足りないことは、私たちが想像する以上に強いストレスだったのでしょう。

 私は、「人によって欲するものが違う」という当たり前のことにも、もっと敏感でなくてはいけなかったと思います。

 それにしても、運動不足で発疹が出てしまうなんて、親の顔が見たいところではありますが。



 まぁ、予定変更で戻ってきたホテルで食べたランチも美味しかったですし。0歳児の笑う顔もいっぱい見られましたし。

 めでたしめでたし。
 (※本当の話ですが、笑い話としてお受け取りください。)