SMC夏期集中ワークショップ2012-講演者メモ

 これまでにも1、2度紹介したSMC夏期集中ワークショップ2012「『では、どう伝えればよかったのか』~リスクコミュニケーションの肝を考える~」、無事に盛況のうちに終了しました。
 8月10日には長谷川敦士さん(株式会社コンセント)、中谷内一也さん(同志社大学心理学部)、辻信一さん(名古屋大学グリーンモビリティ連携研究センター)の3人の先生に、8月11日には武田健さん東京理科大学薬学部衛生化学、私の所属する研究室の教授です)にご講演いただきました。

 ここでは、各先生方のお仕事やご研究の内容の関連リンクを、備忘録を兼ねてまとめておきます。

※2012/8/13~追記
・参加者メモ-とめちゃん's 本ログ(2012年8月10日)

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長谷川敦士さん
「コミュニケーションをデザインすること ~伝わるためのデザイン」
Twitter(等)アカウント: @ahaseg
・Information Architecture
・ウェブデザイン
・相手の視点
・伝わらない理由:情報過多、一貫性の欠如、文脈のずれ、メッセージと優先度の欠如、情報自体の難しさ
・『Information Architects100 ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計』(BNN新社、2009)
・『Information Architects』(Richard Saul Wurman著、Graphis Inc., 1997)
株式会社コンセント

中谷内一也さん
「リスク情報はなぜ伝わらないのか」(リスク認知研究の知見から)
ご本人ホームページ
・リスク=集団と対象とした頻度的確率概念
・Identifiable Victim 効果
 二重過程理論-経験的システム、分析的システム
・リスク認知の2因子:恐ろしさ因子、未知性因子
 Slovic P: Perception of risk. Science 236: 280-285 (1987) (PubMed)
・信頼:能力、動機づけ、主要価値類似性
・『リスクのモノサシ』(NHKブックス、2006)

辻信一さん
「科学技術と市民参加」
・現代のリスクの特徴
・テクノロジー・アセスメント
・コンセンサス会議
 JJSC第1号(CoSTEP、2007年3月15日)
予防原則 ―問題とするリスクが、どういう場面における誰に対するものなのか? ―懸念されるのがどの程度のリスクなのか? ―適用されることは妥当なのか?
名古屋大学グリーンモビリティ連携研究センター

武田健さん
「ナノ粒子の次世代健康影響」
環境中の微粒子の健康への影響について:専門家コメント(SMC取材記事、2012年4月18日)
TiO2ナノ粒子 マウスの脳の発達に影響を与える(化学物質問題市民研究会記事、2009年8月5日)
東京理科大学 総合研究機構 戦略的環境次世代健康科学研究基盤センター

ワークショップで活用した、井庭崇さんのパターン・ランゲージ
・井庭崇さんブログ「Concept walk
・『「起業と経営」パターン』(2012年6月22日)

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 私にとっても学びの多く、楽しいワークショップになりました。ワークショップをデザインしてくださった先生方、ファシリテーターの皆様、すべての参加者に心より御礼申し上げます。
 今回のワークが無駄にならないよう、得られた成果をこれからしっかりとまとめていきます。

 最後の写真は、景色のきれいな早稲田大学早稲田キャンパス、26号館12階から。おつかれさまでした。