生産性を上げた先に見たいもの


 今日は、今年の大学出勤の最終日です。今年はこれまで以上に実験データを効率良く扱ったり、人と連携して仕事を速く進めたいと思ったりすることが多い年でした。うまくいかないものも無くはありませんでしたが、実際にはうまくいった取り組みが多く、幸せな年でした。

 私は最近、いろいろな仕事に関するデータを手にして、先日紹介した記事の中にあった一節を改めて噛みしめています。

 「真に陽性のものを1個得るために必要な労力」
 これを考慮した上で、どのようにして実験データを処理し、研究を進めていくか―

 私は何をする上でも、生産性、つまり「どの程度の有効な情報を、どの程度のコスト(時間や経費)をかけて得たか」を向上させることを重視しています。それは、「自分たちが目標を達成するための最速の方法は何か」を考えることにつながっていると考えています。
 遅くても目標を達成できれば良いじゃないかという人もいるかもしれませんが、目標を早くに達成できれば、それだけ早く次の目標に向かったり、次のステージでの生活や仕事を楽しんだりすることができます。もしそうだとした場合、皆さんはどのような手段で目標達成に向かうことを選びますか?


 昨日は、今年最後の研究打ち合わせもありました。そこで改めて感じたのはこんなことでした。

・やっぱり研究って簡単じゃない。
・けど、それが楽しい。

 そして、その楽しさを後輩・学生に伝えたいと、押し付けではなく共有したいと思っています。研究を通して、カオスの中からも意味のあるデータや方針を見出す経験をしてほしいとも思います。ただ、それは最高の贅沢の一つなのかもしれません。

 結局は、みんな好きなことや楽しいと思うことをやれたら良いと思います。その中で、心に余裕を持つということを選ぶことができたら、人は良い仕事を引き寄せるチャンスを持てるのではないかなと思うのです。(もちろん、余裕を持った上で何をするかが大切ですが。)

 生産性を上げて、余裕を持つこと。それは、いろいろな分野や仕事に触れたり、もっと言うと様々な生活や文化に触れたりする機会を増やすことにもなるのではないかと私は思っています。

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 私は明後日(29日)に外勤があるものの、明日からはひとまず年末休暇です。今日は午後3時ごろ大学を出るので、あと2時間ほど。そうしたら仕事場には、また来年。
 今年も、研究室メンバーのみんなにありがとう。