人材配置はどのようにして決める?


 昨夜は赤坂で、先生方に招かれての忘年会でした。その帰りから今朝走っている間まで、私は来年度の研究体制について考えていました。
 とくに考えたのは、私* とともに研究をする新4年生に何を学んでもらおうか、ということです。

 うちのボスは、会社は、どのようにして人材配置を決めるのでしょうか? 人と仕事の成長を考えた上で、どのようにその配置を考えるのでしょうか?

 私が後輩や学生に研究テーマを振り分ける際に考えるのは、次の2点(+おまけで最後の1点)です。

1. そのテーマから学生が学べ得るものの広さ
2. 学生自身の興味

(3. どのテーマが学生を求めているか)

 ただし、学生を含む「人材」を求めているテーマには、本来であれば研究員や技術員を担当させるべきです。そのため、3について私は学生へのテーマ振り分けの際に考慮に入れません。
 逆に、会社での人材配置では3を最重要事項にするのではないでしょうか。

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 一方で1については、その可能性の広さを想像するだけで私はとても楽しめます。テーマの発展性に加え、誰と共同で実験を進めるかということにより、「学べ得るものの広さ」は良くも悪くも変わります。

 研究テーマはいろいろですが、それ以上に、人は本当にいろいろです。
 自身の忙しさと人との関わり合い一つをとっても、忙しくても人を大切にする人もいます(とくにうちのボス)。忙しさを盾に人(の時間)を軽視しがちな人もいます。人とのつながりを大切にすると言いながら、平気で人との集まりをスッポかす人さえもいます。

 誰との時間や仕事を大切にしたいと思うかは言うまでもありませんが、人はいろいろであること、いろいろな人と仕事ができることは面白いことだと思います。
 その面白さの中で仕事をできていることに感謝しつつ、そんな中でこれからも仕事を楽しみたいと、改めて思った12時間(睡眠時間含む)でした。そんなことを感じつつ、来年度の研究体制を大まかに決めました(今朝の練習を終えた直後に)。

 (*: 私自身は、この12月から大きな研究支援を頂き、そのプロジェクトを担当させていただけることになりました。そのため来年度も理科大に籍を置きながら、学外との研究連携の比重を強めていく予定です。)


 (2011年12月27日午後5時半前、赤坂から西に見た月と金星。)