成長は好奇心とともに

 「好奇心がなければ、チャンスは掴めない」

 これは、2日前に共同研究先の先生と打ち合わせをしている中で先生の口から出た言葉です。それ以来、この言葉が私の頭からまったく離れません。
 自分が手にしたものの周りに、少し広めに関心のアンテナを貼っている人― そのアンテナの感受性に常に気を配っている人― そして、感知したものに素直に反応できる人――  そんな人が自身の力を伸ばしていくのを、私もこれまで多く目にしてきました。

 自戒を込めてそれを再認識し、自らを省みる3日間です。それは、自分が周囲の人の好奇心を潰すことをしていないかと省みる日々でもありました。

 好奇心は意外な言葉で伸ばされることもあれば、何気ない一言でしぼんでしまうこともあるものです。私自身も自分の持つ好奇心を、人の言葉と闘わせてでも突き通してことがありました。逆に、きっとどこかでしぼんでしまった好奇心もあったと思います。
 それを感じている私は、人の好奇心や向上心にもっと敏感になりたいと思います。
 (もちろん、しぼんだ好奇心を私自身が選ばないと決めたことについては、後悔していません。)

 好奇心に素直であれる人は強いと思います。心からそう思います。


 先生との打ち合わせをした5月31日は、台風一過。栃木に行ってきたのですが、行きは大雨だった空に、昼には晴れ間がのぞいていました。
 大雨に流された後の雲の切れ目の空は、最近になく澄んだ青色に見えました。



 (※ 2011.6.4追記: 以前にここで紹介したKen Robinson氏の講演を改めて聴きました。終盤のGillian Lynneさんの逸話は、胸にグッとくるものを感じます。)