変化なくして成長なし

 「成長はすなわち、変化することです。」
 こういうと、誤りはなくとも誤解も招くでしょうか。

 正確には、成長は変化の一つであり、逆に変化することなしには成長はあり得ないのだと思います。これが真であるとすると、変化は成長の必要条件であるということになります。
 変化を恐れては、成長はできないのだとも思います。

 いま大きな何かがあるとか、いま強い何かを持っているとか、そういったもので成長を保証することはできません。重要なのは、そこに変化を促すもの、たとえば競争心(競争力)があるかどうかではないかと思います。
 すでに手に入れた“珠”を支え、時代遅れになろうともそれを守りたくなることもあるかもしれません。しかし、大事なのは昔の“珠”ではなく、進歩の過程を踏み続けることなのだと思うのです。

 成長とは何か、活力とは何か。

 Newsweek日本版(2010.9.1号)p.51、『想像的破壊で不況を抜けだせ』を読んでいて、そんなことを考えていました。

 成長は、どうしたら手に入れ続けられるのでしょう。