人と人とをつなげる人

人と人とをつなぐ役を担おうとするときに、
覚えておくべき一つの大切なことがありました。

「その人たちが、お互いを
 どれだけ身近な存在に感じているか」

この現状を認識し、それを踏まえて行動を取ることは
当たり前に求められることではあります。
しかし、実際にその場面に遭遇すると、
適切な判断をすることは簡単ではありません。


私はここ2週間ほど、
悩んでいたことがありました。
人と人とをつなぐ役目を果たすにあたり、
双方の相互の距離感に認識の相違があることです。

その問題があるとは知りながら、
自分では解決できずに友人に相談したところ、
その友人が2日後にくれた返事は
次のようなものでした。
(文章を、頂いたメール本文から一部変えました。)


「もっと近い関係でしたら
 そのような対応もあってよいと思います。
 しかし、この場合はもう少し離れた関係です。
 今回、○○さんが身近ではない人間のほうが
 現状のメンバーでは多いです。
 (中略)
 このままだとメンバーが
 離れていってしまうように思います。」

友人のこの言葉に、ハッとさせられました。
そんなことに私は気づかなかったのかと。

今回、私がつなぐべき双方はどちらも
間違ったことをしているわけではなかったので、
私は誰にも指摘も指導もできませんでした。
しかし、やはり解決できる可能性はあったのです。

人が誰かを身近に感じられるか否かということは、
良いか悪いか、許されるか否かの問題ではありません。
現状を事実として認識して、
それを踏まえた行動を取れるかどうかが大切です。
これだけで、解決できることもあるでしょう。


当たり前のことであっても、
いつも自分では注意しているつもりのことでも、
他人と他人との関わりになってしまうと、
見えなくなってしまうことがあることを知りました。


私が相談した友人は、こうも言ってくれました。

「(この件は当事者に)僕が言うべきところかと
 思いますので、必要があればおっしゃってください。」


私の敬愛する友人。
感謝します。
おそらく、彼は人と人とをつなげる達人です。

私の悩んでいたことも解決できると信じて、
明日からの10月を迎えます。