2010年のNewsweek日本版では、
9月1日号に「世界成長力&幸福度ランキング」
7月31日号に「知られざる韓国の実力」
という特集が組まれています。
ともに、「幸せに暮らせる国とは何か」
という課題について考えさせられる特集です。
~Newsweek日本版 2010年9月1日号~
「世界成長力&幸福度ランキング」
・成功モデルは1つではない
・ランキングは、高い点数を獲得するために
必要な条件を見出すのに有用である
・総合ランキングからは、世界の多様性も見えてくる
ここでは、とくに教育と国力についての考えを
述べたいと思います。
~Newsweek日本版 2010年7月31日号~
特集「知られざる韓国の実力」
ここではとくに、この特集の中のコラム
『スピードと実行力の国韓国の若者は幸せなのか』
(pp.70-71) についての考えを述べたいと思います。
1) Newsweek日本版 2010年9月1日号
「世界成長力&幸福度ランキング」
当たり前のことではありますが、
国の活力を産む一つの重要な要因は「教育」
であることを、この特集は示しています。
シンガポールやフィンランド、そして韓国が、
その好例に挙げられています。
同号のコラム『学力格差のない国のつくり方』(P.41)
では、
「アメリカの研究によれば、
最も優秀な教師についた子どもの学習量は、
最も無能な教師に学ぶ子どもの3倍近い」
と述べられています。
この現実を考慮した教育制度を作ることは
果たしてできないものでしょうか。
また、このコラムでは
「学業でも人生でも、成功の鍵は家庭環境にある」
とも述べられています。
私見ですが、学習の原点は家庭環境にあることは
幸にも不幸にも間違いないことだと思います。
普段の生活から、何をどこまで学んだか。
それを認識することで、自らが目指すものに
達するためには何を今から補えばいいのか、
改めて見えてくることもあるでしょう。
それが、幸せを生むために有効な
一つの手段なのだと思います。
2) Newsweek日本版 2010年7月31日号
特集「知られざる韓国の実力」より、
コラム『スピードと実行力の国
韓国の若者は幸せなのか』(pp.70-71)
上記の「世界成長力&幸福度ランキング」では、
「経済活力」や「教育」のランキングで
韓国がトップレベルに上げられています。
7月31日号のこの特集にも、韓国の“実力”を
高く評価するコラムが並んでいます。
そんな中で、「韓国の若者は幸せなのか」
というコラムは韓国の抱える課題の一つを取り上げ、
「幸せに暮らせる国」とはどういうものであるのかを
私たちに考えさせます。
企業が“グローバル”の潮流に乗る社会の中で、
多くの国民(労働者)は何を感じるか。
それが、
「多国籍企業化した企業が、
すでに「国民のため」にあるわけではなく、
その成長が他国への雇用流出を伴うことを
国民はとうに承知している」(コラム本文より引用)
というものでしかないとしたら、
それは、悲しい現実と言わずして
何と表現すれば良いでしょうか。
国家の競争力の向上は間違いなく必要です。
しかし、それは国民に負担をもたらすであろうという
“イメージ”ができてしまっていると思います。
それは、持続可能な国家(社会)の発展を
妨げてしまう可能性があるでしょう。
そこまでは、多くの人の認識するところかもしれません。
それでは、これを克服する具体策は?
私には解決に向けての策を提示する力がなく、
問題提起だけで終わってしまうことを
申し訳なく思います。
是非、本誌のコラムの本文を読んで
課題を共有して頂ければ幸いです。