参議院議員選挙に関する疑問

始めに、標記のような疑問があるからと言って、
それが選挙に参加しないことの理由には
ならないことを明記しておきます。
実際に、私も先週、期日前に済ませてきました。

参議院議員選挙があった今日の夜、
各TV局の選挙速報を見ています。
政治家の言葉には注意をする必要がありますが、
これを伝えるマスコミの言葉にも、
十分に注意する必要があると思います。

政治家の揚げ足を取ったり、
うまくいかない点についての評価だけを
煽ったりすることは、
発信する情報を限定的にし兼ねません。

もしこういった姿勢があるとすれば、
これは時間に限りがあることを悪用した
甘えであって、許されるべきではないと思います。


ここに、個人の政治家などの言葉に対する意見を
書くことは避けたいと思います。
私には、それを許されるだけの知識がありません。
しかし、政治制度全体に対する疑問の一つを
ここに記録しておきたいと思います。


●情報を限定的にし、意味がないと思われる
 質問の最たるもの

民主党が50議席を取れないとなると、
 首相の責任問題も浮上するのではないでしょうか?」

こう思う人は、果たしてどれだけいるのでしょうか。
私は、当然ながら無条件で民主党を支持する
人間ではありません。
実際、今回の選挙でも民主党には票を入れていません。
しかし、上の問いはまったく意味がなく、
百害あって一利もない問いかけであると思います。


「数の力」
過半数

参議院について、このような言葉について
論じる必要が果たしてあるのでしょうか。
民主政治の中である以上、「数の力」が
ある程度以上重要になるのは悪くありません。
しかし、参議院での「過半数」について議論することは、
まったく意味のないことなのではないでしょうか。

もっと言えば、参議院衆議院と同じように
政党という括りで候補者が分類されていることにも
大きな疑問があります。
そもそも、日本の首相は参議院の選挙の時期を
選ぶこともできないのです。
その意味は、よく考えられ、
選挙制度にも反映されるべきであると思います。

日本の政治制度における二院制の在り方は、
活発に議論がなされているテーマでもあります。
しかし、これがまったく改善されていないのが
残念ながら現実です。


選挙制度を作っているのが、
選挙をされる側の国会議員であるために、
この制度が大きく変えられにくい面もあるかと思います。
しかし、少しずつでもこれが良い方向に変わるよう
祈らずにはいられません。

2、3年前、首相(安倍氏、福田氏)が
1年ばかりで辞任を発表したときは驚き、
このブログで簡単に取り上げたりもしました。
最近は、本当に残念なことに、
それくらいでは驚かなくもなってしまいましたが。

日本の民主政治がさらに成熟することを
一国民として切に望みます。

参議院議員通常選挙(Wikipedia)