理窓博士会-学位取得者記念講演会発表・参加報告

 もし可能であるならば、“カリスマ的”な講演ができるようになりたいと思います。自分の考えていることを、聞き手に面白いと思ってもらえるように話せるようになりたいと思います。

 しかし、突然大きく何かを変えれば良いというわけではありません。準備、実践、反省、そしてフィードバック。地道なこれの繰り返しだけが、自分自身を目指すものに近づけることのできる、唯一の手段なのだと思います。


 2010年7月10日(土)、理科大の博士号取得者の同窓会「理窓博士会」の講演会・祝賀会に参加してきました。研究発表の機会も与えて頂き、博士論文のタイトルである「実験的子宮内膜症病変モデルを用いた疾患発生メカニズムに関する研究」という演題で発表させて頂きました。
 一朝一夕で発表がうまくなることはありませんが、今日の発表は、昨日の反省を踏まえて迷いを切り離してすることができました。その点は、とても良かったと思います。


 今日の会では、東京理科大学藤嶋昭学長もご祝辞をくださいました。学長は今年(2010年)から現職に就かれたのですが、いろいろな機会を作って人前に立っては、愛嬌のある、硬くない表情で話をしてくれるのがとても嬉しい先生です。
 今日、学長は新学位取得者のそれぞれに1冊の本をくださいました。中には、先生からのメッセージとして「物華天宝」という御言葉が入っていました。

 「物華天宝 人傑地霊」

 これは中国の言葉で、“豊かな産物は天の恵みであり、優れた人間は土地の霊気が育む”という意味です。藤嶋先生はこれを転じて、

「科学技術の成果は、天に隠されている力。
 それを探し出せる人間(科学者)を養うのは、
 その人を取り巻く環境や雰囲気である。
 研究室や会社の雰囲気といったものが、
 実は一番重要ではなのではないだろうか。」

と解釈されているそうです。(ジャパン・フォー・サステナビリティ、2006年4月24日記事より)

 今日頂いた本にも、さらさらと目を通していました。そうしていたら、以前に藤嶋先生から頂いた言葉が目に止まりました。それを見たときに、この学長からご祝辞を頂いたのが、今日が初めてではなかったことに気がつきました。
 (→ 3回目の理科大卒業式、2010年3月19日)
 ありがたいことだと思います。

 今日の懇親会では、理科大の多くの先生方から良いお話をたくさん聞くことができました。大学内にいても、なかなか話をする機会がない先生も多いものです。
 しかし、先生方はいろんな情報を惜しみなく私(たち)にくれましたし、熱く応援もしてもらいました。この大学で博士課程まで修了して、本当に良かったと思える1日でした。