「井の中の蛙」の生きる道

今日は、研究室に卒業生の後輩が来ました。
研究室には1年だけいて、他大の大学院に
進学した後輩です。

井の中の蛙 大海を知らず」

話していた中で、そんな言葉が
話題に上がったりもしました。

いくら視野を広く持とうとしていても、
当然ながら、自分が直接見ることのできる
世界には、限界があります。
私のいる大学から出て、その後に
自分の身の置き方や進め方を
本気で考え続けてきた人の言葉は、
聞いていてとても勉強になりました。

いろいろな人から話を聞かせてもらう。
それが、「井の中の蛙」が外の世界を知る
唯一かつ最善の方法なのだと思います。


ちなみに、標題にした諺には続きがあるそうです。
今日来たその後輩が教えてくれました。


「ただその深さを知る」
「されど空の高さを知る」
「されと空の蒼さを知る」など・・・。

ただ、ウェブで出処を検索してみたところ、
どれも後世に付け加えられたもののようなのですが。
できれば、元にあった言葉を大切にしたいと思います。
どなたか、続きやその出典をご存知でしょうか。


その後輩は、理科大を出た後、
新しい世界で自分のしたいことを求め続け、
それを手に入れつつあるようでした。

理科大で一緒に仕事をした1年間では、私は彼に
ほとんど何もしてあげられませんでした。
今の私と比べても、当時の私にはできないことが
より多く、たくさんありました。
それでも、彼が今も元気に頑張ってくれていたので、
何より良かったなと思います。


誰でも、少しでも気を抜けば「井の中の蛙」に
なってしまうのだと思います。
それを認めた上で、自分がどうすべきか、
自分がどうしたいかを考える。

そんなことを頭の片隅におきながら、
現代の情報の海の中を、明日も楽しく
過ごしたいと思います。