MECE(ミーシー)

 MECE(ミーシー: Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)という言葉を、先週の土曜日に初めて知りました。「相互に排他的な」項目・分類のこと(Wikipedia)、「各事柄間に重なりがなく、全体として漏れがない」状態のこと(ロジカルシンキング情報館・MECEのページ)を指して言うようです。

 MECEという考え方は、論理的思考を遂行する上で重要だということが、上のロジカルシンキング情報館のMECEのページで簡潔に示されています。ある事項があるとき、「だから何なのか?」(So what?)、「なぜそうなのか?」(Why so?)を考える上で必要な概念だと理解すればいいでしょう。高校数学でいえば、「必要条件」と「十分条件」をしっかり処理するために必要な概念とも言えると思います。

 しかし多くの場合、「相互に排他的な」状況には例外があるものです。科学でも、日常生活の中の論理でもそうだと思います。上で紹介したMECEのページの中に書かれているこの言葉が、MECEに対する適切な考え方を示しているのではないでしょうか。

 「通常一つの対象に対してMECEな切り口は複数あります。だから、目的・主題に適した切り口を選ぶ必要があるのです。」
 「但し、厳密なMECEを求めすぎる必要はありません。あまり重要でない細部は切り捨てて、『MECE感』を大切にすればよいでしょう。」

 また何か気に掛かったら、記録しておこうと思います。

 

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