仕事に必要な能力-重要な大学での経験

東京大学 大学院教育学研究科
大学経営・政策研究センター(CRUMP)
全国大学生調査の「追加調査(2009年)」
http://ump.p.u-tokyo.ac.jp/crump/cat77/cat82/

内、「学部卒業後就職」者(348名)の回答から。
全国の大学から、主に2007年以降に就職した
人が回答したアンケートの結果です。


●仕事をする上で必要な能力は?

1) 人とのコミュニケーション (99.4%)
2) 専門的・理論的知識 (96.2%)
3) 情報を収集し、整理する能力 (95.7%)
4) 担当商品・事業についての具体的な知識 (94.3%)
5) 論理的な考え方 (92.8%)
6) 一般的な教養 (91.7%)
7) わかりやすい文章を書く力 (88.2%)

以上の項目について、70%を超える人が
「とても重要」もしくは「ある程度重要」と回答。


●仕事をする上で重要だと思う(学生時代の)経験

1) 学問を習得することによる考え方の訓練 (82.5%)
2) 友人・先輩との交流 (79.6%)
3) 未知のことに目をひらかせられる経験 (78.4%)
4) 専門分野の基本を習得することによる
 考え方の習得 (71.9%)
5) 先端の学問に触れることによる知的好奇心 (71.0%)

※ 学部卒と院卒で、少し違うかもしれませんね。


●大学での授業を振り返って必要だったと思うもの

1) 課題の成果を発表・報告する機会 (94.2%)
2) 学生が積極的に関与する「参加型」の授業 (94.0%)
3) 社会の現実に接する機会 (93.4%)
4) チームで一つの課題に取り組む機会 (90.3%)
5) 外国語に接する機会 (90.3%)
6) 学生の理解度や興味に配慮した授業 (89.1%)

以上の項目については、40%を超える人が
「とても必要だった」と回答。


専門職に就く人の多い学部など
「大事なこと」が他とは違うところも
少なくないとは思います。

しかし、上のデータは大学にいる者として
頭の片隅に置いておきたいものだと思います。