空を見よう! ~世界天文年~

 今年・2009年は、ガリレオ・ガリレイが望遠鏡を作ってから400周年。「世界天文年」として星空や宇宙への関心を高めようという機運が高まっているようです。

 日本で空の天体への関心が高まるのは、もう一つの動機があるでしょう。7月22日、アジアで皆既日食が見られるのです。皆既日食が見られるのはごく狭い地域に限られ、日本では屋久島や奄美の周辺だけなのですが、広い地域で大きな部分日食が見られます。丸い太陽の70%以上も欠ける日食は、そう多くは見られません。

 他にも、見たことがあるでしょうか? オリオン座の小三つ星の真ん中の星は、実はワシのような形をした「大星雲」であること(オリオン座大星雲)。はくちょう座のくちばしの位置にある星は、望遠鏡を向けると紫と黄色の二つの星に見えること(最も美しい「二重星」であるとも言われています。)。
 (写真は、こちらのホームページで紹介されていました。)

 望遠鏡がなくても、星空を見ていると、地球が丸いことが分かります。日本では地平線に対して斜めに沈むさそり座が、赤道に近いアラブでは垂直に沈んでいくのを見たときに、私はそれを初めて実感しました。また、真南を指し示す南十字星と、知らないとそれと騙されるにせ十字は、日本からは見ることができません。どの季節でも、地球の反対側の方になってしまうのです。

 

 毎日新聞 余録:世界天文年2009 (2008/12/27)

 上の記事の最後には、こんな言葉があります。「目の前の深刻な現実に心が奪われる今こそ、実は何より遠くを見る力が必要な時かもしれない。」
 星を見れば遠くを見る力がつくわけではありませんが、癒されることは間違いありませんよ☆

 

 参考リンク: 天文現象カレンダー世界天文年2009ホームページより)

 

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