筑波鉄道「筑波線」の跡を走ろう(その2、筑波~真壁)

 土浦から筑波山口を走破した翌週の日曜(11月中旬)に、再び行っていましたつくばの「りんりんロード」。第2回は、筑波(山口)から真壁まで。また筑波鉄道筑波線(土浦~筑波~真壁~岩瀬)のホームの跡が残る道を、自分が電車になったかのような気分で走りながら真壁に向かいました。


 筑波山口。前週よりも桜の赤い葉が落ちて、季節が秋から冬に移ろうとしているのを感じます。

 


 雲に隠れる筑波山をバックに、早咲きの桜。「茨城県民の日」の午前でしたが、山頂近くはにわか雨がパラついていそうな様子でした。筑波山ハイキング(登山)は子連れにもオススメですが、昼前の時間帯は女体山頂直下の道が日陰のエリア(しかも、まもなく山頂というお腹の空くタイミング)で大混雑になります。

 なので、体温を奪われやすい小さい人たちと登るときは、できればつつじヶ丘方面から女体山への向きの登るのを避けるか、もしくは、よっぽど早い時間に女体山に登るのがオススメです。

 さて、りんりんロードの方は筑波山口を出発すると、


 初めの駅跡は上大島。つくばから真壁~岩瀬~益子に向かう県道41号と、直線的に下館(筑西)に向かう県道14号の分岐点近くにあります。


 そこから県道41号沿いの方に1km足らずで酒寄。こちらは、ホーム跡が草の茂った土塁のようになってしまっていてすぐには分かりませんが、バス停の名前が「旧酒寄駅跡」であることがその位置を教えてくれます。
 この辺りは「温州みかん栽培の北限」であるらしく、近くには「温州みかん狩り」ののぼりもいくつか並んでいました。ここで採れる果物は、ナシやイチゴだけではないのですね。


 続いては、赤い落ち葉のきれいな紫尾。


 近くに学校のある常陸桃山を過ぎると、


 真壁駅跡に到着。往時の列車の姿を描いた絵が迎えてくれました。ここも北条と同じように貨物線があったのか、ホームが複数あり駅が他よりも広いようでした。

 この筑波からりんりんロード終点の岩瀬までの距離は、土浦~筑波と同じ20km。しかし、筑波以北は自転車を載せてくれるバスがなく、10歳の人が自転車を往復漕ぐのは大変な距離なので、今回は真壁で折り返して筑波山口に戻ることにしました。

 が、折り返す前に『茨城の城郭』に解説の載っている真壁城跡へ。土塁や堀といった城構えのよく残った城跡で、思わず40分以上も歩いてゆっくり回りました。


 薄雲のかかった山のある景色も趣がありよかったのですが、また天気の良い日にも来てこの景色を見たいと思います。

 ここから折り返してまた10km走って筑波山口に戻った後は、魚の旨味豊かな「霞ヶ浦名産白魚の天ぷらうどん」をドライブイン『いずみの里』でいただきました。塩でいただくのがあまりに美味しくて、天つゆがまったく要らなかったほど。和のスタイルで落ち着いた店内の雰囲気も良いお店でした。

 これで、つくば霞ヶ浦りんりんロードのうち筑波鉄道「筑波線」の残りは、真壁~雨引~岩瀬の10km。もう紅葉は終わってしまいますが、土浦~筑波山口~真壁の記憶が古くなる前の天気の良い日に行きたいと思います。

※ 真壁城跡も載っている『茨城の城郭』はこちら ↓