雨水、入梅、如月

 2月に咲く梅の花を見ながら私の頭にふと浮かんできた、「雨水」「入梅」「如月」の言葉。この3つの熟語のうち、2月の季節を表す言葉でないのはどれでしょうか。

 「雨水」の読みは「あまみず」でなく、「うすい」。立春の次にあたる二十四節季の一つで、2020年は2月19日からの約2週間がそれにあたります。空から降るものが雪から雨に変わる季節、という意味ですが、今年は関東山沿いでも大変に雪が少ない冬でした。

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 2020年2月中旬の那須高原

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 昨季に続いてスキーをしたいという8歳の人たっての希望で、地元でのマラソン大会を終えた翌週の土日に、スキーに行ってきたのでした。

 首都圏の平地では気温が15℃を超える日も多く、日によってはもう春の陽気です。梅の花が咲くシーズン。

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 2月11日の土浦、亀城公園。

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 2月の花と言えば「梅」がその代表の一つ。ですが、「入梅」は梅が咲き始めることを表す言葉ではありませんね。入梅は「梅雨の季節に入ること」を表す言葉で、6月前半には時候の挨拶でも使われます。

 というわけで、「入梅」は2月の言葉でなく、そもそも梅の花に関係のある言葉でもないということで、冒頭の問いに対してはこれが答え。しかし、これに梅がまったく関係ないわけでもなく、梅雨というのは梅の実を収穫する頃(6月)に始まる雨季であるために付いた名称なのだとのことです。

 なるほどね。