2020年初めの出張は、南インドのバンガロールとチェンナイに行ってきました。
行きはムンバイ乗継でバンガロールへ。ムンバイ空港には文化・宗教的なモチーフがいくつも展示されていました。これは、インドの重要な神の一つ「シヴァ」の化身、Vahanas。
ムンバイからの国内線搭乗口。
1月4日の夜にバンガロール到着。インドに来たのは初めてでしたが、
●人が多くて活気ある。
●車が多すぎて渋滞すごい。
●人口がどんどん増えていて、交通インフラ整備が間に合っていない?
人口は12.1億人(2018年)で日本(1.26億人)の10倍弱。国土の面積はインドが328.7万km^2で日本が37.8万km^2(インドは日本の8.7倍)なので、国全体の人口密度もインドの方が日本より1.1倍ほど高い。
ただし、インドの人口増加率は依然として高い。今の人口12億人は中国の人口13億人よりも2018年時点では少ないが、この両者も人口増加率がまったく違うのであと数年のうちにインドが中国を上回ると予想されている。
日経Xtech「中国追い、都市問題抱えながら駆け上がる巨大成長国インド」(2019年4月15日)より。
●市内のバスにはドアがなく、客が車からはみ出しそうになった状態で走る絵にウソはない。それが大都市の近郊列車の一部も同様であることにもウソはない。
食事は美味しく味わいが豊かで楽しめました。
●何と言っても香辛料が豊か。期待に反することなく。
●だけど辛味が苦手だときついかも? ただし「辛い味」と言ってももちろん唐辛子と胡椒だけでなく、その味が多様で深い。
インドに来ると色々な料理がカレーに見えますが、こちらでカレーというと「Samber」と呼ばれるこれとのこと。スープのようにサラサラしますが、スープはこれじゃないとのこと。写真では上端。
カレーだけでなく、炒めご飯「Biryani」も南インドの代表料理。味は店ごと、家ごとにいろいろらしい。
南インドの代表料理の一つは「Meals」。バナナの葉に乗せられた、カレーのようなペーストのような食事です。
葉の端にちょこちょこと乗せられているのがそれ。食べ進めたあとはこれらを混ぜて、生地状の他の料理に包むようにしながら食べる。それも最後まで手(右手)で。(もちろんスプーンを使ってもいいけれど。)
なお、要らないと言わなければどんどんおかわりが盛られます。
それを今回、チェンナイで先方が手配してくれた、Murugan Idliというお店で体験できました。このお店Murgan Idliのホームページにある写真のイメージよりも、こっちがリアルです。リアルを楽しむにはこういう街のお店へ。きれいに食べたければ、ホテルのレストランなど外国人観光客向けのお店へ。
ドーナツの形をした料理は、豆製の小さな揚げパン「Vada」。これも美味。
と、食事を楽しみなが研究発表をしてきた学会は、招待講演の機会をいただいて行ってきたIndian Society Congress (ISC 2020)。場所はバンガロールのUniversity of Agricultural Sciencesでした。
バンガロール:英語ではBangaloreですが、現地のカンナダ語スペルではBengaluru。最近2000年前後以降にITで発展し、インドの他の都市と比べても人口の伸びが大きい街のようです。
朝走っていたら、歩道が整備されておらず道の凸凹に注意しなくてはいけなかったり、道の至る所に犬がいたりして正直ビビりながらだったりしましたが、短い時間ながら町も楽しんできました。
外に出た途端に、テンションだだ上がり。初めの3分で、いきなり側道の行き止まりにぶち当たったり、犬に吠えられたりしましたが。いろんな人に見られてしまいました。小さなタクシー「リクシャー」の運転士も、いちいちこっちを振り返る様子。たしかに、バンガロールにランナーは他に一人もいませんでした。
犬が追ってくることは一度もありませんでしたが、最後は、泊まっているホテル(5つ星っす)の前にも犬がいました。振り向いてもきませんでしたが、一瞬の緊張が。
バンガロールの街。
で、今回この学会に参加することをインドにいる友人(と言っても、2018年秋の学会で一度会っただけでしたが)に連絡したところ、その人のいるチェンナイの大学にも招かれて訪問してきたところです。チェンナイにはたった1泊の弾丸ツアーでしたが、講演後の街の案内に手配してくれたドライバーが文化にも造詣のある優秀な人で、面白い街ツアーができました。(続)