ミュージアムと歴史を巡る琵琶湖畔旅

 2019年末に愛知~三重奈良~大阪~京都と回った旅行の一番の目的地は、滋賀で開催中の「デザインあ展」と京都「漢字ミュージアム」でした。
 デザインあ展には前回、2019年夏に熊本での展示に行ったのですが、震災から復興中の熊本城の展示が面白すぎて時間がなくなってしまったので、もう一度行きたいと思っていたのです。

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 デザインあ展@佐川美術館(滋賀・守山)は2020年2月11日まで。水辺の廊下に、「みんなの『あ』」が並んでいます。

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 今回も大変に楽しめました(1歳の人は今回が初めて)。「デザインあ」のコンセプトと構成はやっぱり素晴らしい。

 

 それで、今回はここを訪れる近畿旅行を計画していたところ、7歳の人が学校の図書館で借りた本『漢検のひみつ』(学研)で「漢字ミュージアム」の存在を見つけ、ここにも是非行きたいということになり行ってきました。

漢字ミュージアム
 オープンは2016年。場所が京都・四条通の八坂神社の前(祇園)と繁華街で、新しくそこそこの規模の展示館ができたことに驚きましたが、中学校の跡地にできたのだそうです。

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 エレベーターに付いた階数を示すボタンも漢字!

 ここもクイズ解きやスタンプ集め、動く展示や触れる展示などを楽しめました。ここで漢字のいろいろを知った7歳の人が、次の日にデザインあ展で描いた「あ」は、漢字ミュージアムで知った万葉仮名とのコラボでした。

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 小さい人たちの好奇心をかき立てる本や、それを思い思いに手に取れる図書館の存在は本当にありがたいものだと思います。

 次は何を見つけるかな。

 

 デザインあ展で大人気の「紋所描き」を集めた本。コンパスでいろいろな形や絵が描けるのを楽しく体験できて、小学校低学年の人にもオススメです。もちろん大きい人たちにも。

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 大津に泊まって迎えた朝。前後の日は雨がちだったので、この日のこの朝だけでも好天に恵まれたのは幸運でした。

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 浜大津では、本能寺の変から山崎の戦いの時期の史実の一つを示す「明智左馬之助湖水渡碑」を見つけました。大津には、今年のNHK大河ドラマで描かれる明智光秀が居城を置いた坂本があるので、盛り上がりそうですね。
 浜大津の隣には、近江百人一首でも詠まれた打出浜があり、その事実を示す碑も見られました。

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 大津の東、膳所と瀬田とを結ぶ近江大橋(右)。これは琵琶湖の端を跨ぐ新しい橋ですが、奥(南)からは瀬田川が流れていて、そこに瀬田唐橋も架かっています。ここは奈良時代どころか、飛鳥時代壬申の乱(671年)から歴史の舞台になったところですね。この地域の、都近くとしての歴史のなんと長いこと。

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 近江八幡(安土)の山寺、桑實寺。ここも天智天皇の時代の677年創建と飛鳥時代からの由緒ある場所で、皇族の病気快復を祈念した薬師如来を本尊としています。

 ここからさらに、「凧の町」八日市で一泊し、

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 (八日市は古くからの街道上の市場町で、「札の辻」などそれに由来する地名も残っていて面白い所でした。)

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 この旅最後の日に寄ったのは、現存木造天守の残る彦根城

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 木の形がそのまま使われている屋根裏など、見応えのある城で、

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 兄に負けず階段好きの1歳の人(もうすぐ2歳)も、頑張って登りました。

 この旅は2019年末のうちに終えて自宅に戻りました。今年も楽しく旅をしたいものです。