サクランボ×将棋×温泉×焼肉@天童旅行

 6月末に七夕飾りへ「しょうぎがつよくなりますように」と書いていた人を連れて、将棋の町・天童に行ってきました。天童は何と言っても将棋の町。でも、将棋だけでありません。サクランボに温泉、山形牛の焼肉にと、これらが大好きな人にはもう、たまらなく楽しめる町でした。


 果物狩りをするなら午前でしょうということで、土曜の早朝に出発。期待を裏切らないサクランボに会えました。普段見る桜の木と変わらない見た目の幹や葉の中に、大きな赤い実がついているだけで驚きなのに、


 あっちもこっちもサクランボばかり。


 6歳の人も脚立に登れるのが楽しかったそうです。

 町に入ると将棋が溢れています。


 市内のホテル王将には、駐車場から大山康晴名人の巨大「王将」があるのですが、ロビーにも大きく豪奢な王将の駒がありました。


 ガイドブックからしてたくさん見られる、馬を左右反転させた駒。何かと思っていましたがちゃんと解説があり、「左馬」といって縁起物なのだそうです。その意味は、(1)ウマの反対読みでめでたく「マウ」こと、(2)字が口の締まった財布の形になること、そして、(3)人に引かれるのでなく逆に人を引くので「千客万来」なのだとか。

 その隣も大きな天童ホテル。将棋のタイトル戦がたびたび行われることで有名な場所です。最近では、2008年に羽生善治さんが永世名人の資格をとった対局、2016年に佐藤天彦さんが初めて名人を奪取した対局、そして2018年も6月20日佐藤天彦さんが名人戦三連覇を決めた対局が、ここで行われています。


 芸術品のような将棋駒に並ぶ書は永世棋聖の大山さん、中原さん、米長さん、永世七冠の資格をとった羽生さん、そして名人戦で一時代を築いた森内さん、次の写真には今年名人を防衛したばかりの佐藤天彦さん、そして・・・


 「大志」は注目を浴び続けている藤井聡太七段。プロ2年目でのこのポジションに、本当にすごいと思わされます。


 6歳の人もスタディ将棋でない本物の駒に本気モード。
 将棋盤は「縁台将棋」として色々な所に置かれていて、道の駅などで多くの人が将棋を楽しんでいました。初心者の人が多かったかな。6歳の人が隣に入り込んできたのを温かく迎えてくれたお姉さまおじさま方とか、ありがたかったです。

 さて。



 ホテルの並ぶ天童温泉の周りを歩くと、足元にも将棋を見つけることができるのですが、



 少し北に進んだ倉津川沿いを歩いていると、これまた将棋駒のモチーフの立ったいくつもの橋に会うことができます。


 「飛車橋」が道の駅につながるまっすぐな道にあてられているのはさすが。なお、王将橋は市の中心=市役所の近くに、金将橋はホテル王将の近くに。角行橋がなかったのは、角がまっすぐ前に進めないから?

 この天童まで茨城県南から、今回は赤ちゃん連れだったので車で行きました。ちゃんと道程を調べずに行ってしまったのですが、思った以上に茨城県福島県は広い。土曜日の朝にさくらんぼ園に着くように、早朝に出発をしたので渋滞などなかったのですが、


 谷和原ICからいわきJCTまで1時間半以上(大洗の水族館に行くのに通る友部JCTから、いわきまでまだ100kmあったとは)、東北道の郡山から山形道に入る村田JCTまでも90km・1時間弱。上の地図の範囲にある、いわきから天童まででだいたい3時間半かかります。友部SAを北に抜けて磐越道に向かうと、次のベビーコーナーが磐梯山SA、もしくは東北道の安達太良SAまでないというのも注意点。
 結局、守谷⇔天童は片道4時間半(休憩除く)の道程で、土日の一泊旅行ではギリギリの道程だったかもしれません。

 とはいえ、私自身はそういう旅には慣れっこですが。


 7月1日の日曜日には「もう暑くて今年の佐藤錦はおしまいですよ~」と言って、道の駅で果樹園の方がサクランボをたくさんおまけしてくれました。「また来年来てくださいね」ですって。

 天童駅前の将棋資料館では、バスツアーで来たおばさま方が「もう終わっちゃった、まだ30分あるわ」などと言っているのを尻目に、うちの6歳の人は駒などの展示に見入って悠に50分はそこで過ごしました。将棋好きの小さい人、果物好きの人たち是非に。

+++(所要時間メモ)+++

山形北IC
 ↑↓ 30分
村田JCT
 ↑↓ 60分
安達太良SA
郡山JCT←(2.5時間)―谷和原IC
 ↓ 50分
那須高原SA
 ↓ 35分
宇都宮…