石垣島にて、鍾乳洞に石灰岩に固有の生物

 先週行ってきた石垣島。朝など仕事の合間に鍾乳洞に入ったり、海を見たりもしてきました。今回はマングローブでなく、森は米原のヤエヤマヤシ群落の植物を楽しみました。


 ヤエヤマヤシ(ヤシ科)。ここ石垣の米原と、西表島にしかないらしい。椰子ですが実は大きくならず、1.3cmほどにしかならないとのこと。


 この根もヤエヤマヤシの特徴。赤い不定根。なお、ここにしかいない蝉もいてイシガキニイニイというそうです。私より、うちの6歳の人の方が喜んで見て回りそうです。南の島ですが蝉の鳴き声が春から聞こえることはなく、成虫が見られるのは6~7月なのだそうです。


 こちらも根っこが特徴的で、板根の発達するガジュマル(クワ科)の仲間のギランイヌビワ。石灰岩地帯に生育する植物とのこと。

 驚いたのは、土でなく石灰岩に直接根を生やす樹木があったことでした。



 さて、琉球石灰岩といえばサンゴ礁石垣島にも昔海底でできたサンゴ礁の隆起し、琉球石灰岩が露出している地域があるようです。
 石灰岩といえば水で溶かされ、侵食されてできるのが鍾乳洞です。今回は石垣島北東部の伊原間・サビチ洞に足を伸ばしました。




 石灰岩の炭酸カルシウムが水に溶け、再結晶してこんないろいろな形になるわけですが、形の違いは水の流れ方・垂れ方だけで説明がつくものでしょうか。


 炭酸カルシウムは白いので、その純度の高いところほど白く、それ以外の色がついているのは不純物によるのでしょうか。確かめてはいませんが。

 で、このサビチ洞は「日本で唯一、海に抜ける鍾乳洞」とのことで、歩いて洞窟をくぐった先に海を見ることができました。今回、石垣島に滞在した3日間はほぼ曇りか小雨だったのですが、くぐった先では運良く少しは青い海を望めました。





 なお、鍾乳洞の入り口のおばちゃんが「まだ潮は引いている時間帯。水際の岩に生えている海苔も食べてみな~」と言うので、ほんの一つまみ、いただいてきました。海の塩味も効いて美味でしたが、浜の砂も一緒に口に入ってしまうものですね。


 こちらは鍾乳洞の入り口近くで見つけた南国の花に、


 バナナ。

 さすがは温暖な地方らしく、スーパーには3月でもナス、スイカ、トマトと、たくさんの夏野菜が並んでいました。



 もちろんサトウキビ畑もたくさんあるので、黒糖とかそのお菓子とか、


 サトウキビジュースなども多く見られるわけですが、


 公設市場前の出店・ちょっき屋のマドレーヌようなお菓子「貝ちょっき」が、家に帰った後に食べてなお、試食でいただいた以上に美味しく感じられる品でした。また行くことがあったら買ってきたいものです。

 石垣の市街地近くの鍾乳洞や公園は子どもにも多いに楽しめそうな場所と聞いたので、次は小さい人たちも一緒にここに来れることを願いつつ。それから、今回朝jogで行こうとするも、道を間違えて野犬に襲われ引き返す羽目になり、辿り着けなかった場所もあったので、願わくはそちらも何とか。



宮古島で光と地層と水を楽しむ(2017年3月)