【九州】阿蘇で休息の1泊@内牧温泉

 先週は学生たちが研究室旅行を企画してくれて、私も大学での特別講義と九州大学での打ち合わせの合間に、阿蘇で1泊する時間を持ちました。


 研究室旅行で回っていた学生たちと歩いた阿蘇カルデラの、秋を感じさせる景色@大観峰

 カルデラって、火山活動で地下の土が噴出したことで陥没した地形だったんですね。阿蘇カルデラができたのは27~9万年前というので、地球(アフリカ)にヒトが現れた頃ということになるでしょうか。カルデラでできた盆地に今は温泉街を中心とした町があり、その周りに田んぼが広がっています。





 なお、道の側溝から温泉の香りがする町には、「地熱住宅」と看板の出た物件もありました。さすが。



 今回私の泊まった温泉街も、熊本城や阿蘇神社の一部、阿蘇大橋などが崩壊した2016年4月の熊本地震で大きな被害があったようです。


 内牧温泉にある満徳寺。立派な門は新しく見えましたが、阿蘇市のHP「神社・寺院」に掲載されている写真と違うものでした(2017年9月現在)。震災の後に建て直されたのでしょう。


 こちらの塀に大きく崩れた跡はないものの、右手前の角に補修した跡があります。そしてそのすぐ横の電灯の柱には、「九州北部豪雨」(2017年7月)の「浸水ライン」。映像で見るよりも、その場の「ライン」を見るとそれだけで、浸水のすごさと怖さを実感します。災害ホント勘弁・・・と心から思わされます。

 この研究室旅行の後、他国出身の同僚はそれぞれ鹿児島や長崎と、九州を楽しんでいたようでした。ちょうど台風が直撃していたので心配だったのですが、うまくやり過ごせて楽しんでいたようでした。


 その同僚の一人からの鹿児島みやげは、日本でよく見る「かわいい」作り。同僚たちも「cute」「かわいい」(←日に日に覚えてくれている日本語で)と言っていました。日本の諸々のこの評は、私が2008年に初めてラボに留学生を迎える経験をして以来、何度聞いたことか。
 場所ごとにいろいろ違う日本の町や景色を、いろんな人が楽しめるようであるといいなと思います。

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 おまけ: 散策し泊まったのが阿蘇だったのに、予定を誤り今回降りた宮崎空港の駅。ここから延岡まで「にちりん」で行ったのですが、またの機会に、宮崎から鹿児島までの鉄道の旅とかしてみたいものです。