【九州】別府~岡城から弾丸旅で鹿児島へ

 夏休みに「デザインあ」展を目指して行った九州旅行では、別府に大分・竹田の岡城から鹿児島まで、思い切って回ってきました。岡城は、城好きの7歳の人たっての希望で。鹿児島へは、熊本まで来て九州新幹線に乗りたいというその場の思いつきで。

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 初めに別府を目指したので、九州には大分空港から入りました。初めに立ち寄ったのは龍巻地獄。地下の高温(150℃!)の湯が地上近くの湯を温めて気化し、それを断続的に噴き上げるという面白い間欠泉です。ここは以前にも行ったことがあり、小さい人にも見せたいと思う場所だったので今回初めに立ち寄りました。

 しかし、近づくだけで熱気のすごい所です。別府は隣の湯布院などと合わせ、湯の豊富な温泉地。湯量が豊かなだけでなく、源泉の湯温も80℃などと熱量が豊富です。温泉の近くに寄ると熱いだけでなく、道路脇の水路から上る湯気も至る所で温かい。

 そして、別府の「地獄」はそれぞれ成分が異なるので色が違うのも面白い。

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 龍巻地獄の隣の「血の池地獄」。赤色の源は酸化鉄。

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 その底に溜まる泥で葉書に絵を描かせてもらえるコーナーも、喜んで試してみました。(しばらく乾かなかったので、持ち運ぶのに要注意でした。)

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 別府では7歳の人も好きな焼きそばで昼食にし、豊後竹田の岡城に向かいました。別府から大分を経由して、国道442号で小さな峠を越えるルートで。大分川沿いの道には一ヶ所ダムがあった他は、山も川も手付かずの景色があり一見の価値のある道でした。
 しかし、大分市側の幅員が狭くややツラいルートでもありました。あとで調べてみると選択ミスだったようです。

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 大分から竹田へは白滝川沿いに国道10号と57号から向かうのが正解で、このルート沿いに中九州道という高速も伸びてきているようでした。レンタカーの古いナビにやられました・・・ 今はもうナビにはGoogleマップの一択なのでしょうか。

 そんな道の先に着いた豊後竹田。この岡城が廃れてしまった時期に、『荒城の月』の歌われた町です。今は城下町の風情残る市街の上に、岡城址は公園として整備されています。

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 防衛力を重視したのであろう、険しい山の上の立地。こんな所、自分が住まうのも大変だっただろうと思いますが・・・ 平時は麓の屋敷にいたのか、それともそもそも治世者が平時を経験しない時代だったのか、などと想像しながら公園散策。

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 北西に九重山、西には阿蘇が見えました。生憎台風が近くて雲が多く、阿蘇山をきれいには望めませんでしたが、阿蘇の大地の雄大さは岡城からも感じられました。

 なお、阿蘇山周辺に木があまり生えていないのは、噴火で一度植生がリセットされたから・・・ではなく、資源としての草を守るために野焼きをしているからなのだそうです。これは正直勘違いしていました。調べてみないと知らないことはたくさんあるものです。

 

 この日は、「くじゅう周遊道路」で結ばれる長湯温泉、三船温泉七里田温泉と並ぶ地域の民宿「城山」に1泊。「何もないところでゆっくりと」という言葉に魅力を感じて、ここに宿泊することにしました。

 そう、地方は都市にある何かを揃えるのでなく、都市になくそこにあるものに価値付けすることで魅力が出るし、それをできる所だけが残っていくのだろうと思います。そんな価値付けをしている人たちのことをもっと知りたいとも。

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 しかし、そんな勝手な私の思いを抜きにして本当に素晴らしい温泉でした。別府からこの長湯~三船温泉までの道中では「鉱泉」の文字を目にしましたが、ここの温泉は湯に溶け出す鉱物が豊富なようです。この宿でも、石造りの風呂の表面が薄黄白色に染まるほど。料理も美味しくて寛げました。

民宿「城山」@三船温泉

 
ここで一泊した翌日は、産山の棚田などを少し眺めつつ、阿蘇スカイライン~ミルクロードで熊本へ。7歳の人に高原の眺めを間近に見せたかったのですが、台風の影響で周りが雲に覆われ、風もやや強かったので今回は足早に通過。またゆっくり回りに来れたらいいなと思います。

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 熊本に着いたときの天気が雨だったので、やり過ごすのに九州新幹線に乗ることにしました。行く先を福岡と鹿児島とで迷いましたが、台風が北に抜けて福岡も雨だったので、思い切って鹿児島へ。

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 熊本から鹿児島までは、この新幹線で1時間かからずに着いてしまいます。ただし新幹線は速いが高い。大人子どもで往復すると、2人合わせて2万円かかります。

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 でも、雨の上がった街を思う存分歩き回れてよかったかな。

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 と思いきや、鹿児島に来てまで出逢ってしまった恐竜展。この翌日に行った熊本城にも、恐竜の絵を3D動画にするコーナーがあったので、どこもかしこも恐竜で子どもを呼ぶのは・・・

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 模型の展示だけでなく、恐竜研究の歴史などについても簡単な説明があるのを楽しんできましたけれども。

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 この後の久しぶりの「西郷どん」と対面し、港を眺めて熊本に戻り、翌日に熊本を観光しました。今回は鹿児島も雲が多くて桜島すら見えなかったので、火山好きの人と一緒にまた来たいものだと思います。

 

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