つくばサイエンスツアー2 ~光と地面の不思議巡り

 つくばで地図と測量の科学館→実験植物園と1時間ずつ回り、昼時に駅に戻ってきた先週の日曜日。この日朝の予定では昼までで帰る予定でしたが、「化石がある所もあるよ」と言ったら5歳児が「行きたい」の即答で、午後も引き続き科学館を巡ることにしました。
 午後はサイエンスツアーバスの「南回り」に乗り、私が出張でもしばしば行く産総研へ。出張の度に行きたいと思っていた地質標本館(ここに化石展示がある)に向かいました。

 と、着いてみたらバス停の目の前にはまずサイエンス・スクエア。名前と外見だけでは中の様子が予想できないのですが、入ってみるとここも楽しく、5歳児もハマって十数分では出られない流れになりました。


 光の三原色で遊ばせてくれるLED(発光ダイオード: light emitting diode)の展示に、


 液晶画面の見え方が偏光板(の回転)で変わる現象の体験とか。

 後日追記: 液晶のメカニズムの復習を・・・
液晶ディスプレイのしくみ 表示編経済産業省 ケミカル・ワンダータウン)

 他にも「こんなものがあるのか」と知れるだけでなく、「わーぉ、こんなこともできるのか」という驚きの連続でもあり、まさに体験型の知と技術への入り口と言える場所でした。驚いたときの、小さい人と私の驚くポイントや感じ方の違いも面白いものでした。そういう風に自由に驚いたり感じたりすることは、説明を見聞きして現象の詳細を知り納得すること以上に大切で有意義なことかもしれません。それが「あれは?」「なんで?」と考えて分析することの入り口になるのだろうと思うのです。

 で、うっかりするとここで夕暮れを迎えてしまいそうでしたが、そうなって化石を見られず小さい人が号泣する事態を防ぐために、ほどほどに目的の地質標本館へ。目当ての化石もありましたが、


 鉱物の姿の多様さが、材料工学のラボに入ってから2年目の私にとってインパクトがありました。左上と左下はそれぞれ、リチウムと鉛を含む鉱石の色々。右は各元素を含む鉱石で、炭酸カルシウムから成る方解石ってこんなに透明なのかとか、ラボで使っている元素の素を見つけて嬉しく思ったりとか。

 それから、「地質標本館」とあって富士・箱根や日本列島全体の立体地質図も視覚的に分かりやすい展示で、日本最大の断層:中央構造線の南側こそに厚く高い山脈が続いている、ということがよく分かったりもしたのですが、




 個人的には、この関東平野の地質図。写真中央の我らが守谷や谷和原が、たしかに利根川や小貝川の「谷」に位置しているところが興味深くて見入ってしまいました。(んー、思ったよりも写真が汚い。)



 一日中お世話になったつくばのサイエンスツアーバスは、休日のみ1時間10分間隔での運行。朝一番からこれに乗り、小さい人を連れて1ヶ所1時間の滞在が間延びしないかと不安でしたが、それはまったくの杞憂でした。どの館でも園でも優しく迎えてもらった小さい人は常にご機嫌で、気に入った展示を食い入るように見たり、スタンプラリーやクイズや動画を楽しんで回ったりして、各々1時間では足りないほどでした。

 そしてこの日、翌週(4月23日)につくばで面白そうなイベントがあることを知ったので、二週連続になりますがまた行きたいなぁと思っているところです。(つづく

サイエンス・スクエア つくば産総研
地質標本館(産術研 地質調査総合センター)
つくばサイエンスツアーバス関東鉄道
 乗車券売り場: BiViつくば1F
つくばエクスプレス