今年も研究室では、2月に修士論文審査が終わり、卒研生の発表も終わりました。
何かしらすれば、何かしらの結果は出ます。そして、その経験はすべて過去になります。
手にした結果を、学内だけで評価(審査)されることに意味はありません。その価値をどれだけ高められるか。そこに、研究室スタッフの大事な仕事が存在します。
少なくとも、卒業生の成果を学術論文という形以上にはしたいと思うところです。
研究成果が認められ、この春の卒業式で総代を務める大学院生もいます。先輩にあたる卒業生を含め、多くの人が支えてくれた成果が高く評価されることを、仲間と素直に喜びたいと思います。
でも、それも明日、卒業式が終われば過去になります。
そして、学生も教員も、ステージに進みます。
私は4月(次年度)から、薬学部を離れ、東京理科大学の総合研究機構の講師を拝命することになりました。
こちらが新しい研究棟(野田キャンパス10号館)。
肩書きがなければ仕事をできない人には、一切なりたくありません。しかし、多くの仲間と一緒に頑張ってきたことが認められ、評価してもらえること。そのことだけは、誇りを持っていこうと思います。
(先々週、3月7日の写真。呼べなかった人も来れなかった人も、ありがとう!)
●大学は教授・上司のコピーを作る場所ではない(2013年5月17日)
●なかなか「答え」を言わない私(2012年6月7日)
●苦労せずに卒業してください(2014年1月31日)
●若い人の力を信じています(2013年12月18日)
8年前、2006年に大学院修士課程に進学して以来、後輩が、学生が、そしてもちろん自分が研究を通して「自分で考えること」、それを促す雰囲気をつくることを、いつも第一に考えてきました。私はこの春薬学部を離れますが、これからもそのスタンスは変えずに、頑張っていこうと思います。
次年度のU-runnerもよろしくお願い申し上げます。
●1年4ヶ月前:ポスドク最後の1日に(2012年11月30日)