【東欧】ソフィアの教会と壁の画

 ソフィアで2回目の朝を走ってきました。ここの教会、西欧とは少し違う印象です。町外れのボヤナ教会も含め、何と言っても多くがレンガ造りなのです。豪奢なステンドグラスがなく、フレスコ画がしっかりしているのも、西欧にないソフィアの教会の特徴でしょうか。



 「ソフィア」の街の名の由来になったという、聖ソフィア教会。



 4世紀(ローマ帝国時代)に造られたという、聖ゲオルギ教会。どちらも、オスマン朝イスラム教)の時代に内のフレスコ画が破壊されたり、イスラム寺院(モスク)として使われたりした経験を持ちます。
 近くには、オスマン朝の時代に半地下に造られたという教会まで。



 で、オスマン朝時代にはイスラム教のバーニャ・バシ・モスクも建てられます。写真左側に見える塔はイスラム教独特の "minaret"(光塔)。
 こちらも20世紀には、共産主義時代に抑圧された経験があるそうです。



 歴史的事件の場所にもなった聖ネデリャ教会(ブルガリア正教)も石造り。

 一方で、オスマン朝時代よりも後に造られた建造物は、上の4つとは雰囲気がまったく異なります。



 露土戦争の戦死者慰霊の目的で建立された、アレクサンダル・ネフスキー寺院(早朝)。特徴である金色のドームは、昼間の方が映えます。



 手前の三角屋根が印象的な、聖ニコライ・ロシア教会(ロシア正教)。

 教会を見ているだけで、ここでまさに歴史が交錯してきたのだ、ということがよく分かります。石畳を足で掴むように走っていると、なおさらです。そして、今はこれらが共存しているその裏に、歴史の重さがあることを感じずにはいられません。

 最後に、おまけの1つ。



 壁の画に命を懸けている人がいるのでしょうか。