小さな子どもにこんな水族館を

 日本の夏、「毎日が猛暑」という天候が毎年訪れるようになりました。もはや、これが当たり前という世代もいるのでしょう。
 昨年の0歳児は屋内で夏を過ごしましたが、1歳児になった今夏は、屋内狭しと外に遊びに出ています。4日前の海水浴の後も水族館に、森と水場のある公園にと。

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 1歳児と水族館を楽しんでいて、気になったことが一つありました。それはほぼすべてにおいて、水槽や覗き窓の位置が大人目線で高い、ということです。
 もっと低くから見やすかったり、展示の前に一部でもに台があったりすると、子連れが楽しみやすいと思ったのですが。

 もちろん、保護者が抱っこして館内を回るのもアリでしょう。しかし、1歳にもなれば子どもは自分の足で歩きたがります。なので(度を超えた混雑さえしていなければ)自分の足で歩き、その高さのまま何か発見をできた方が、小さな子どもにとって学びが大きいと思うのです。

 決して、変わった生物が多い必要はありません。ただ、展示方法の少しの違いでも、小さな子どもの楽しめ方は変わるのではないかなぁと思うところです。


 そう言いつつ、この写真を見ると、1歳児は上を見上げながら展示を回るのもありかなぁとも思ってしまうのですが。

 ちなみに今回行ってきたのは、埼玉県羽生市にある「さいたま水族館」。

 面白かったのは、「触れるコーナー」でカメやザリガニが少し遠くにいて、「大人がとってあげて子どもが触る」という流れができていたところ。「触れるコーナー」は数が多くないので、保護者が手にとって子どもが触るという流れの方が、混雑し過ぎずに楽しめるようです。

 それから、1歳児はやはり「見える場所にいる目立つ色」の生き物に駆け寄っていきます。野生生物は「目立って」しまうと、天敵に見つかりやすく不利なことが多いので(求愛を除いて、かな)、観賞用の種が多いのかもしれませんが。1歳児が「あっ! あーっ!」と声を出しながら水槽に駆け寄っていくのを見るのは、初めてのことでした。

 とにかくひとまず、彼にとって初めての水族館を楽しんでくれて、よかったよかった。