仕事が遅い人の共通項+α

 仕事はどうしたら、速くこなせるのでしょうか。遅いと何が問題なのでしょうか。
 年度初めの仕事場・雰囲気で、気分新たに読むのにオススメの記事を紹介します。

●「仕事が遅い人の共通項」(tirranoさん @Decent Point、2011年12月8日)
 1.素直でない、言われたとおりにやることができない
 2.すぐにやれない。今すべきことが分かっていない
 3.人に聞くことができない。状況を伝えることができない。コミュニケーションできてない。

 まずこれに同意した上で、私なりの補足をしてみたいと思います。

 1つ目の「素直でない」については、「言われたとおりにやる」ことができないというよりも、効果的な対案も出せないのに「でも、それをやってもねー・・・」などと言って前に進まない人。そういう人には、仕事を前へ進められないよね、と思います。
 対案がなければ、最適解の模索は前に進みません。目の前に選択肢を描けず大した試行もできないまま、「もっと良い選択肢があるかも・・・」と言う人。そういう人は、まだ見ぬ選択肢という幻想にきっと一生浸っているのでしょう。

 というわけで、仕事を進めるのに必要な素直さとは、もっと言えば「対案の提示や試行をできること」と言えるのではないでしょうか。(仕事柄による違いもあるとは思います。)

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 また、3つ目については単なる「コミュニケーション不足」だけでなく、必要なコミュニケーションを取れる(選べる)かどうかも大きなポイントです。仕事場で、要らない話で同僚の時間を消費してしまうことも、仕事の進捗を妨げる要因になるからです。
 たわいもないことを話すことでコミュニケーションを取ることに、意味が無いとは思いません。そうすることで、必要なコミュニケーションを促す(取りやすくする)効果があるためです。
 しかし、効果的なコミュニケーションを目指す上でも「時間が有限の資源であること」を意識することは、有効なのではないでしょうか。

 少し話は変わりますが。極端なことを言えば、10時間かかる仕事を10時間で、10日かかる仕事を10日でしていたら「仕事ができる人」にはなれません
(自戒を込めて)。もちろん、初めは時間がかかることもあるでしょう。しかし、その時間を短縮できなくては、いずれその仕事をもっと速く・上手くできる人にその仕事は奪われることになります。
 今よく言われる「グローバル化」でもたらされる変化の一つには、そういうこともある、というのが私の考えです。(なかなかその必要性を共有できていないのが現実ですが・・・。)

 最後にもう一つ加えておくと、私は別に「仕事が遅い」ことを良くないことだとは思っていません。しかし、どうしたら自分のしたい仕事が自分のところに来るだろう、ということ。それを考えるときには、仕事の速さも重要なポイントの一つになるのではないでしょうか。

 年度の始めに。