薬学会2日目・打ち合わせ(2)@横浜

 私にとって薬学会には7回目の参加ですが、やはりこれは、中に多くの専門分野を抱える大きな学会であると実感します。
 そのような学会では、集まる参加者の特徴を考えると、主な議論が専門の中に収まるような企画は要らないよな、と思います。専門的な議論は、もう少し専門的な小さな学会でやった方が効果的だとも。

 薬学会は、多分野の知の活用が期待できる大きな学会の一つです。なので、その年会という場では、大枠についての現状や最新の情報把握と課題提起、そして今後の方向性についての議論と情報共有。それこそが重要だよな、と思うのです。

 その点で、たとえば「革新的医薬品の創出に向けたレギュラトリーサイエンス」のシンポジウムなどは良い企画で、薬学ってやっぱり実学だよな、とも思えるものでした。興味深い講演が(すべてとは思えませんでしたが)多いシンポジウムでした。
 ある細分野の一つに焦点を絞った企画であっても、そこにある知や技術にどのような発展性や活用のチャンスがあるのか。そういった議論こそが、薬学会ではもっと繰り広げられてほしいと感じます。



 さて、私は今日も横浜という地の利を生かして、近くにいる後輩(研究職)と食事。実験の話もしましたが、打ち合わせではない、か。
 私は、大学以外の場所(とくに公的機関)の研究環境やプロジェクトの動き方に興味があります。また、自分の考えが大学の外でどのように通用するか、もしくはしないのかということを探るのも面白いチャレンジです。

 次年度、私にとっても後輩にとっても新しいチャンスがあることを願いつつ。



 今年度末の薬学会も、あと1日。