復興支援企画シンポジウム~生化若手@東北大



 今朝着いた仙台には、雪が積もっていました。昨日まで雪が降っていたようです。



 今日は、生化学若い研究者の会で企画した復興支援シンポジウムへ、東北大学の工学部に行ってきました。

 震災の後、大切なものの順番が変わった人も少なくないと思います。しかし、震災以前から大切にしていたものも、今後も大切にし続けてほしいと私は思います。そう、たとえば、研究に対する情熱も・・・。そう思い、機を見て震災復興イベントをこの地方でやりたいという話を、生化若手の有志仲間と3月から話していました。

 参加者によるポスター発表・研究交流会の前に、生化若手の東北支部が企画してくれた講演は、次の2つでした。

・アカデミックと企業の研究
・共同研究とは?


1.「アカデミックと企業の研究」(中山亨先生)
 学理の追究に伴う論文発表で評価されるアカデミック研究と、利潤の創出のための特許取得で評価される企業の研究との違いについて。特許成立の三大要件(新規性、進歩性≒意外性、有用性)と、特許を取得することのメリット。加えて、徹底した業務分担により研究・開発の効率化が図られる企業の研究の長短についてのご講演でした。
 個人的には、決して無償ではない特許取得の価値をどう計るのかについて、考え方が変わりつつあるのではないかという話をできたことが大変勉強になりました。

2.「共同研究とは?」(中澤光先生)
 若手研究者にとっては“突然話が来ることもある”共同研究の面白い点やそれを経験することの価値と、その大変さについて。
 アカデミックと企業との共同研究は、互いの違いを理解することがそれをうまく進めるポイントである一方で、アカデミック同士の共同研究では、お互いにモチベーションを保ち続ける(“テンションを上げ続ける”)ことが成果という実を得るポイントである話を、とても興味深く聞きました。

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 参加者の皆さんにも今日のシンポジウムで、いつもと少し違う話を聞き、いつもと違う刺激を受けてもらえたら良かったと思います。
 私は企画のサポートを少ししていたために、今日参加させてもらうことができました。ここでいつもと違う勉強をさせてもらい、また元気で愉快な仲間に会えたことに感謝しています。
 そして、生化若手の東北支部の研究交流が、ますます活性化してくれたら良いなと思います。



 また会いましょう!

(↓東北支部の仲間が作ってくれた今回の企画ポスター)