文を考えを表現するのが苦手な人は、
なぜそれが苦手なのか。どうすればそれを克服できるのか。
日本の作文教育の基本形になっている
「起承転結」がよくないのか。
時系列にしたがって書くのがいいのか、
因果関係に内容を絞って書くのがいいのか。
そんなことを考えさせられる記事です。
『日米仏の思考表現スタイルを比較する
―3か国の言語教育を読み解く―』
渡辺雅子(国際日本文化研究センター助教授)
(印刷用PDFは→こちら。)
‐ベネッセ・教育研究開発センター情報誌『BERD』(2006)より
この記事では、タイトルの通り日米仏の
“思考表現のスタイル”を比較していますが、
日本の作文教育を捨てて海外の例を追従せよとは
述べられていません。
“解決策は、「書き方」の選択肢を与えること”
と述べて、表現する内容によって
「書き方」を選ぶ力を持つことの重要性を指摘しています。
広くは作文力の向上に、私たちのような研究者にとっては
研究発表の仕方の改善にもつながる内容だと思います。
心がけるべきは、“思った通りに書けばいいわけではない”
ということです。
是非ご覧ください。