仲間と成功するために(2)

Weekly Coachの記事から再び紹介します。

今回紹介するバックナンバーのタイトルは、
「『真のグローバルリーダー』の条件とは?」

記事では、この問いに対する答えとして、
「多様性を認め、受け入れられること」
を挙げ、その上で、
「Curiosity is most important」
(好奇心が最も重要である)
という一コーチの言葉を紹介しています。

「なぜこの人はこういう行動を取るんだ」
と嘆くのではなく、
「この人がこういう行動を取るのはなぜだろう」
と好奇心を抱くこと。
そうすることで、相手を知り、相手と
共に動く糸口が掴めると記事は説いています。


多様性の許容を阻害するものとして、
私が必要以上に行うことを避けるものの一つに、
「類型化」ということがあります。

「類型」とは、人の性格や物の性質を
その集団ごとにまとめて評価することです。
「○○出身の人は~」とか、
「20代の若者は~」とか、
「女性」「団塊の世代」「日本で働く外国人」・・・
これらがすべて「類型」です。

記事では、これを「集合概念」と述べていました。
多くの集合概念が、世間には定着しています。
これは、相手を知る上である程度は役に立つのですが、
これに依存すると、かえって目の前の人が
見えなくなってしまうことがあります。
目の前に現れるのは、集合概念としての人ではなく、
常に唯一無二の個人であるからです。

「集合概念」が強くなるほど、
「個」に対する好奇心が薄くなりがちである。

こう、冒頭で挙げた記事には書かれていました。


私はこれまでに、立場の上では私より目上でも、
「類型」で物の性質を決めてしまう人を
何人か見てきました。

その度に、その人の意見が通る環境であれば良いが、
決して簡単には通らない環境に置かれたときには、
どうするのだろうと思ったことがあります。


多様性を受け入れられることは、
周囲の意見を受け入れられることと
相関していると思います。

相手が、議題に上がっていることに対して
決めつけたような態度で話し続けたとき、
皆さんはどのように感じるでしょうか。
相手との関係を築くことを、
躊躇してしまう要因になり得るかと思います。

そして、相手とこれ以上の関係を築くことが
得策でないと判断すれば、
相手に多様性の許容を促すことすらせずに、
関係を築くことを辞めるかもしれません。

逆に、自分自身が広く人と関係を築けるよう、
このことを心に留めておきたいと思っています。


さて、一方で、
このような意見を持つ方もいるかもしれません。

「好奇心を持って相手に意見など求めたら大変だ。
 それこそ何が出てくるか分からないし、
 混乱を招く原因になる。」と。

この意見に対して、皆さんはどのように思うでしょうか。
紹介した記事でも、これに対する一つの答えは
示されていました。
それは、また機会がありましたら紹介します。