最後は直感

標題は、先日も紹介したメールマガジン
Weekly Coach」のバックナンバーのタイトルです。

この記事では、佐々木正悟氏の著書
『脳は直感している』(祥伝社新書)を引用しながら、
“物事を判断するときに大事なものとは何か?”
ということを考えさせる内容を紹介していました。
(※ 恐縮ですが、私自身はこの著書を読んではいません。)

この記事では、物事を判断する際に

1) 「考えること」だけでなく「感じること」が大切

であると説き、
これをマネジメントに活かすためには、

2) 「感じたことに対して素早く対応すること」 と、
3) 「感じたものを立ち止まって見る余裕を持ち、
   それを信頼すること」

これが、意識を置くべき重要なポイントの
少なくとも一部であると提案しています。

それでは、どうすればこの「感じること」を
大切にして行動することができるでしょうか。


1) 考えることと感じること

物事を判断する上で、考えることが
必要であることは言うまでもありません。
これに加えて、「感じること」が大切であると
先の記事は述べています。

「意識」が認識する前に「脳」が直接「感じる」こと。
これは、スーパーコンピューター何台分にも相当する
演算能力を兼ね備えた脳が、
何らかのメッセージを受け取るということです。

同時に、この記事では注意点として、
「物」「金」「成績」に関する直感には
敏感に反応にできるにも関わらず、
「人」に対してはこの直感を活かせていない人が
少なからずいるであろうことを指摘しています。
しかし、これは決して簡単なことでは
ないのであろうと思います。


2) 感じたことに対して素早く対応すること

「意識」が認識する前に、人が
受容できるメッセージとしての「直感」。
これを感じることができたら、次に
何をすることができれば良いのでしょうか。
記事では、感じて受け取ったものをまず信頼し、
遅れることなく行動を起こすことが大切であると
この記事は述べています。

つまり、違和感を覚えたら決して先延ばしにせずに、
それい対処するための行動を起こすこと。
それにより、「直感」を裏付ける情報を集めること。
これが、物事を判断したり、物事をうまく進めたり
するための重要なポイントになるのです。
私も、この意見に賛成しています。


3) 感じたものを信頼すること

以上のようなことをできるか否かは、
最終的には、心の底で「感じたこと」を
信頼できるか否かに懸かってくると思います。

紹介した記事では、仲間とともにうまく仕事を
進めていくために大切なもの(の一つ)を、
次のように表現していました。

「人に対するアンテナを磨き、
 それが受容したものを立ち止まって見る余裕を持ち、
 そしてそれを信頼すること。」


人に対するアンテナを張れることは、
決して簡単なことではないと思います。
しかし、この「人に対する“直感”」を、
どうすればうまく受容することができるのでしょうか。

唯一の方法は、失敗と小さな成功を繰り返しながら、
人とのいろいろな経験をしていくこと。
その中で、自分が感じたことの裏付けを取ること。
そして、得ることのできた小さな成功を
見逃さずに、大切にすること。
そういうことなのではないかと思います。

そうすることで、自分の直感が意味するものが何かを
適切に判断できるようになると思うのです。
これが、「考えること」と「感じること」とのバランスを
取れるようになる方法でもあるのではないでしょうか。


最後には、自身が見つけた小さな成功の積み重ねが、
その人を支えてくれるのだと思います。
できるだけ多くの人が、その成功体験を
見つけてくれたら良いなと思いますし、
私自身もそれができたら良いなと思っています。