【欧州】パリ滞在2日目‐美術館とモンマルトル散策

 パリ2日目(2010年6月6日)の朝は、雷雨でした。1時間ほどで止んでくれたので良かったのですが、フランスは、初夏でもどきどきスコールが来るところなのでしょうか。

 午前10時すぎにホテルを出て、メトロを使いながら街を散策しました。まずは、前日も通ったコンコルド広場から。次いで、そのすぐ隣にある、比較的小柄な美術館「オランジュリー美術館(Musee de l'Orangerie)」に行きました。

 ここには、クロード・モネ(Claude Monet)の大作「睡蓮」(Les Nympheas)が展示されています。展示されている部屋は、作品が楕円の部屋の周りいっぱいに広がり、その中央にイスがあるという空間になっています。多くの人が、中央のイスに座り、その空間を楽しんでいました。

 この中から、気に入った睡蓮の花の写真がこちら。



 ここから、セーヌ川の対岸にオルセー美術館(Musee d'Orsay)、カルーゼル庭園(Jardin du Carrousel)とカルーゼル凱旋門(L'Arc de Triomphe du Carrousel)の東側に、ルーブル美術館(Musee du Luovre)があります。ルーブル美術館は、とても広い美術館です。館内構成を予習してから、また来たいと思います。

 ルーブル美術館の東隣の、セーヌ川の望むカフェでランチを頂いた後、さらに東へ。映画にもなったというポン・ヌフ(Pont Neuf)でセーヌ川を渡り、カフェに囲まれたドフィーヌ広場(Pl. Dauphine)を抜け、サント・シャペル教会(La Ste-Chapelle)の横を抜けると、有名なノートルダム大聖堂(Cathedrale Notre-Dame de Paris)に着きます。



 暑かった日曜日の昼に、ホッと涼める場所でした。そして、キリスト教の「最後の審判の門」の彫刻もある、神聖な場所でした。

 この大聖堂の北隣にはパリ市庁舎(Hotel de Ville)があります。市庁舎の前の広場は、なんとテニスコートでした! さすが、フランスですね。

 ここからメトロを乗り継いで、モンマルトル(Montmartre)を目指しました。地下鉄を乗り継いで、20分足らずで着きました。
 モンマルトルといえば、何といっても、前日にも凱旋門から見えた、サクレ・クール寺院(Basilique du Sacre-Coeur)があるところです。市民の憩いの場の一つ、ウィレット公園(Sq. Willette)の上に、この大きな寺院を望むことができます。



 ここで、この日一番青空でした!

 この寺院には、キリストの奇跡(復活)が彫刻で多く描かれています。時間は午後4時だったのですが、中では正午に始まった礼拝がまだ行われていました。それでも、観光客を中に受け入れていました。しかし、この来訪者のマナーが良くなかったのが気になりましたが・・・。
 パイプオルガンの演奏。ミサとそれに伴う声楽。初めてその中に入りましたが、きれいな音楽が特異なの雰囲気を作っていました。特別な時間に、ここに来れて良かったです。

 最後に、モンマルトルの丘を少し散策して、この日の散策を終えました。

 パリは、何だか今まで歩いたことのある街のどれとも違う、不思議な街だなと思います。

+++

 何が不思議かというと、まず文化的建造物はきれいなのですが、街自体は決してきれいではないのです。街の至る所に、ゴミ箱が置かれていますが、それでも、道には多くのゴミが落ちています。観光客を含めてであるとは思うのですが、マナーが良い街であるとは決して言えません。

 喫煙のマナーも良くありません。この点、スコットランドがとても良かったので(街中で喫煙している人は、ほとんどいませんでした)、そこから来ると、なお強くそう思います。パリ市街は人がすごく多いので、何度か、タバコの火が近くの人に当たってしまい、人が熱がって嫌がっているのを目にしました。

 人だけでなく、車も非常に多いです。街の至る所で、大渋滞が起こっています。これは、人や車が多いので致し方ないのでしょうが、交通網や交通法規の整備面にも、少なからず問題があるように見えました。

 と、これだけ良くない点を並べてしまいましたが、これらも含めたものが、フランスの「パリ」という都市です。ある意味、ここまで皆が自由にやっているのが、フランスという国の、パリという街なのだと思います。

 フランスは、周囲の国から見ても“憧れ”の国のように見えます。まず、おしゃれです。そして、ご飯が美味しいです。私がこの日頂いたカフェでのランチも、

「この、決してマナーの良くないパリなんて好きになれない!」

と思いながら食べても、

「悔しいけど、美味しい」

と思うものでした。そんな街です。
 話は変わりますが、私は宗教も好きではありません。しかし、

キリスト教といえども、好きにはなれない!」

と思っていても、サクレ・クール寺院で聴いたミサの音楽は、

「悔しいけど、すごくきれい」

と思うものでした。何だか、とても不思議な1日でした。



Gabriel Peri 10:16
-> Saint Lazare (M13)
-> Concorde 10:34 (M12)

Hotel de Ville 15:09
-> Belleville (M11)
-> Anverl 15:26 (M2)

Abbesses 16:41
-> Saint-Lazare (M12)
-> Gabriel Peri 17:10 (M13)