最近の研究成果発表

2010年も4月になりました。
いくつか論文発表をしたり、発表内容を
特別に取り上げてもらったりしましたので、
記録して報告致します。

1) 日本薬学会誌‐ファルマシアトピックス掲載
2) 日本炎症・再生医学会誌‐ミニレビュー(英文)掲載
3) Particle and Fibre Toxicology 論文受理
 → BioMed Centralよりプレスリリース
4) 昨年受理された論文が、出版社の
 "4th Annual Research Awards" 候補にノミネート


1) 梅澤雅和カーボンナノチューブの吸入曝露はT細胞の働きを抑制する』ファルマシア(トピックス) 46(4): 361-362 (2010)

日本薬学会誌の『ファルマシア』2010年4月号で、
論文紹介をする枠を頂きました。
Nature Nanotechnology誌の4巻、pp.451-456に
2009年に掲載されたMitchellらの論文について
紹介と解説を行いました。
早くも、いくつか反響をを頂いております。
どうもありがとうございます。
皆様からご意見を頂けると嬉しいです。


2) Umezawa M, Takeda K, Ihara T, Sugamata M: Novel insights into the pathogenesis of endometriosis from a disease model induced by autotransplantation of endometrium. Inflamm Regen 30(2): 115-119 (2010)

個人的には、大学院を早期修了する上で
一つの決め手になった依頼原稿です。
日本炎症・再生医学会の学会誌に掲載されました。
2006年から取り組んできた研究の成果を
総説としたものを掲載して頂きました。
若輩ながら、渾身の力で知恵を絞って
書いたものなので、博士論文よりもこちらの方を
ずっと読んでもらいたいと思っています。

なお、この内容の一部は、
先月末の薬学会にて研究発表を行ったものです。


3) Suzuki T, Oshio S, Iwata M, Saburi H, Odagiri T, Udagawa T, Sugawara I, Umezawa M, Takeda K: In utero exposure to a low concentration of diesel exhaust affects spontaneous locomotor activity and monoaminergic system in male mice. Part Fibre Toxicol 7:7 (2010)

論文が2010年3月23日に受理されました。
この論文の内容は、出版社のBioMed Centralに
プレスリリースとして取り上げて頂き、
国際的な生物医学分野のニュースサイトで
紹介して頂いています。(→例はこちら。)
排気ガスで人の健康を害すことのない、
クリーンな自動車が作られることを望んでいます。


4) Shimizu M, Tainaka H, Oba T, Mizuo K, Umezawa M, Takeda K: Maternal exposure to nanoparticulate titanium dioxide during the perinatal period alters gene expression related to brain development in the mouse. Part Fibre Toxicol 6:20 (2009)

昨年7月末に受理された論文が、
出版社による賞の候補にノミネートされました。
マイクロアレイデータの新しい解析法の開発に
トライした結果を発表した論文の一つです。
まだ受賞したわけではないのですが、
今のうちに宣伝しておかないと何事もなく
終わってしまうかもしれませんので・・・(笑)
宣伝させて頂きます☆
新しい解析法については、現在さらに改良する
研究を進めています。


報告に合わせて、一連の研究をサポートしてくださった
方々に、改めて心より御礼申し上げます。

新年度の研究もスタートしました。
新しくかつ有用なものを多く作るべく
頑張っていこうと思います!