論理的思考力って何でしょう?

今日、隣の隣の後輩(就職活動中)が、
「論理的思考力って何だろう?」
と、ふと呟きました。

私が持ち合わせている答えを言うと、
ただ次の一言です。

「必要条件と十分条件を完全に理解し、
 それに基づいて発言したり行動したりできること。」


他の人はどんな意見を持っているのだろうと思い、
少し調べてみました。
なかなか面白かったのは、次のページ。
論理的思考の為のチェックリスト
(Kiyoさんホームページより。
 半年間更新が止まっているので、
 この私のブログ記事の最後にコピーさせて頂きます。
 万一消えてしまうと惜しいので・・・。)

このチェックリストでも、いの一番に「必要条件」「十分条件
を使うことができるか、ということが挙げられていました。
これを含めて、論理的思考のために必要なものとして、
チェックリストは次の3つを示していると思います。

1) 「必要条件」と「十分条件」を理解しているか。
2) 「すべて~」なのか、「~というものもある」のか、
 どちらであるか(どちらであることを言っているのか)
 ということに十分な注意を払えているか。
3) 聞こえの良い言葉に騙されずに、
 その一つ一つを検証できているか。



この3つをマスターするには、どうすれば良いでしょうか。

おそらく、こんなことは習ってだけでは
できるものではないと感じるのではないでしょうか。
もしそうであれば、その通りだと思います。
習うことは、非常に大切です。
しかし、それを心掛けることがもっと大切です。

(※ 2010年3月4日、kameichiさんにコメントを頂き訂正しました。)

上に挙げたようなことを心掛けること、
どんなに小さくても心掛けてみること、
そして、それを気づいた範囲で続けてみること。
それが、マスターするための唯一の方法でしょう。

もう一つ、興味深いウェブページを見つけました。
論理的思考力育成する教育を
毎日jp勝間和代のクロストークより、2010年2月14日)
長くなりますので、コメントは別の記事に
分けて書きたいと思います。
ただし、一言だけ付け加えておくと、
私はこの意見に手放しでは賛成できません。


それでは、最後にチェックリストをコピーさせて頂きます。
論理的思考の為のチェックリスト
http://www.kiyoweb.com/special/ronri.htm

<初級編>
・【「必要条件」「十分条件」といった単語を(不用意に「必要十分」などといわず に、それぞれちゃんと区別して)つかう。】
・【全称命題と存在命題とを区別して発言する。】
・【「絶対」「みんな」「日本人は」などと不用意に言わない。】
・【「昔」などと不用意に言わない。「現代」「今」「若者」という語を不用意につか わない。】
・【他人の発言にすぐには同意しない。】
・【体言止めを嫌う。】
・【文章の部分の省略を嫌う。】
・【文(文末)の肯定・否定をはっきり言う。】
・【「問題」を一文の疑問文で言える。】
・【「結論」を一文で言える。その際、意識しなくても、体言止めは避ける。】
・【「仮説」という言い回しを正しく使える。】
・【「少ない事例(サンプル)ですが、、、」と言う。】
・【「反例」という語をつかう。】
・【「挙証責任」ということを理解している。】
・【「四象限図」を正しくつかえる(虚偽の「二択問題」に陥らない)。】
・【チャートを必ずしも信用しない。】
・【「必ずしも、、、、ない」という言い回しが正しくできる。】
・【「論理的に独立である」という言い回しが正しくできる。】
・【「美言(美しい、耳にここちよい、ことば)」に警戒的である。「常識」「対抗常 識」の双方にたいして警戒的である。】
・【「その原因は、、、、」と言わずに、「その原因の一つは、、、、」と言う。】
・【ことばの定義(約定的定義)をはっきりさせようとする。】
・【「事実」と「評価・解釈」とを混同しない。】
・【「意見」と「感想」とを混同しない。】
・【言説の「出典」について注意を怠らない。】
・【「蓋然的」という単語を正しくつかう。】

<中の初級編>
・【「背理法(帰謬法)」を理解している。】
・【「日本人は」といわずに「多くの日本人は(日本人の多くは)」と言う。】
・【「かなり必要」「ほとんど十分」などと正しく言う。(「まったく十分ではない が、ほとんど必要である」などと言う)】
・【「善」と「真」(と「美」)とを混同しない。】
・【「モデル」ないし「理念型」について理解している。】
・【発言者の利害状況について注意を怠らない。】
・【「この論点については、賛否を留保する」などと言う。】
・【「論証負荷」ということを理解している。】

<中級編>
・【「疑似相関」を理解している。】
・【「論点先取」について理解している。】
・【「循環論法」について理解している。】
・【「無限背進」について理解している。】
・【思考・論述上の諸ルール・諸テクニック・諸マナーを、バカにしない。】

<中の上級編>
・【「ブレインストーミング」と「ディベート」の違いをわきまえている。】
・【「条件を緩めると、、、」などと言う。】
・【「任意の、、、」という言い回しが正しくできる。】
・【「公理」(ならびに「公理系」)について理解している。】
・【英文和訳が正しくできる】
・【「対偶」について理解している。】
・【「あなたの主張には、少なくとも三つの点で、疑義があります。」などと言う。】
・【「機能的等価物」について理解している。】
・【「カテゴリー・ミステイク」について理解している。】
・【「ミクロ経済学初歩」「マクロ経済学初歩」「ユーグリッド幾何学初歩」「古典力 学」「ゲーム論初歩」「詰め将棋」のうちどれか一つ以上をマスターしている】