記事紹介-実社会は「正解なき問い」

 先日、朝日新聞の教育特集で目に止まったものがあったので、ここに少し紹介いたします。残念ながら、理想論や現実を羅列しただけの記事ではありましたが、私と共感する部分もありました。

 (多くの職種に共通して求められるのは)自ら課題を発見し、問題解決できる人材。「ゼロから一を生み出す」ための発想できる能力。

 企業が採用で重視しているのも、学生に足りないと感じているのも、最も多かったのは「主体性」。大学教育に期待することの上位には「論理的思考力や課題解決能力を身につけさせる」「チームを組んで特定の課題に取り組む経験をさせる」「実社会や職業とのつながりを理解させる」。

 ・・・いろいろなことが企業でも学校でも足りないのが分かっているにも関わらず、どちらも効果的な策を実行できていないのが現実ではほとんどだと思います。これは、私の知る限りではという条件付きではありますが。
 一方で、現実に効果を上げるべく取り組みを進めている方と、最近知り合いました。それはとても喜ばしい出会いでしたので、その話はまた後日したいと思います。

 欲しいのは1番― 
 「ナンバーワンの学生求む。」「志望動機も聞かない」採用枠もあるという。
 「何かを極め」た経験を持つ人は、「結果的にリーダーになってもならなくても、少なくとも集団の触媒になってくれるはず。」


 ・・・「志望動機を聞かない」のは、新卒採用の一部であれば良い人事選考なのではないかと思います。これが、この記事で最も私が共感した部分です。企業側が学生に仕事の実際的な部分を伝え、アピールできない以上、“その企業こそを志望する”動機として心の底からを聞くことはまず不可能なのではないでしょうか。(もとより、心の底からの志望動機を聞きたいというのは建前なのかもしれませんが。)
 採用選考で無意味なものといえば、webテストも本質的にはそうではないかと、以前からずっと思っています。(詳細は省きます。)

 ※ 記事紹介: 「実社会は『正解なき問い』」(朝日新聞2011年6月3日朝刊、27面「教育」)