初めて自分の論文が引用されて

 今日、偶然、私の原著論文が自分以外の論文で引用されているのを見つけました。私は昨年の4月以来、原著論文を4つ発表していますが(うち筆頭著者としては3報)、私が書いた論文以外で引用されたのを見つけたのは初めてでした。

 先生方にはこれまで、「論文が初めて受理されたときは嬉しいけど、次に喜びを感じるのは、それが初めて引用されたときだよ」などと言われてきました。今日、久しぶりに“初めて”の感激を味わっています。


 引用してくれたのは、Molecular Human Reproduction という学術誌の2009年10月号に掲載された、次の2つの総説でした。一つは子宮内膜症の病態モデルから得られた知見をまとめたもので、もう一つは、子宮内膜症で起こっているエピジェネティックな変化についての知見をまとめたものです。

・Braundmeier AG and Fazleabas AT. The non-human primate model of endometriosis: research and implications for fecundity. Mol Hum Reprod 15: 577-586 (2009)
・Guo SW. Epigenetics of endometriosis. Mol Hum Reprod 15: 587-607 (2009)

 引用された私の論文は、Cytokine 43: 105-109 (2008)Life Sciences 84: 832-837 (2009) の2つ。Braundmeier氏は2つ目の方の論文を、Guo氏はこの両方の論文を引用してくれました。


 引用された論文を読むことは、私の研究の方針を考える上でも参考になりそうです。また、引用されたことは素直に嬉しく思ったと同時に、改めて、論文は他人の引用や批評に耐えられるよう、しっかり書かなければならないと思わされたところです。
 それから、次は他の人の原著論文にも引用されたいところですね。

 以上、最近の研究室生活についての小さな報告でした。

 

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