新型インフルエンザの話題が、ニュースからも
新聞記事からも消えることがありません。
感染後、すぐに治療を行わないと
重症の肺炎や全身性の合併症を引き起こし、
命が脅かされる例も増えてきており、
ますます迅速かつ的確な対応が求められます。
今年は夏でも感染が報告されている所がある中で、
報道ではタミフルが効くから大丈夫そうだとか、
気温が下がった時期の感染が懸念されるとか、
いろいろなことが言われてきますが・・・
一人一人が取ることのできる具体的な行動しては、
次のことが挙げられます。
・ 体の不調を感じたときには、体温を測ること。
・ 発熱していたら、早目に受診をすること。
(※ ただし、医療機関(病院など)に問い合わせを
してから病院に行ってください。他の受診者への
伝染を防ぐため、医療機関はそのように来院者の
対応をするようになっているようです。
参考:
・ 『新型インフルエンザ、「発熱外来」廃止で
受診の流れはどうなるのか』
(日経メディカルオンライン、2009年7月10日)
・ 発熱相談センター(新型インフルエンザ相談窓口)
の案内(厚生労働省)
また、感染予防には、当たり前のことですが
手洗いとうがいが最も重要です。
このような感染症は、咳(せき)などを介した
飛沫感染ではなく、ウイルス(を含んだ痰など)が
手などに付着することを介して伝染することが
多いと言われています。
そのため、手洗いとうがいをする際には、
手を洗ってからうがいをすることも重要なのです。
一方で、ワクチンの安全性確保の問題もあります。
今年7月には、田中宇さんの国際ニュース解説で
インフルエンザ強制予防接種の恐怖という記事もありました。
インフルエンザワクチン開発と接種の早期実行のために、
臨床試験が省略される可能性の議論についての話でした。
それだけ新型ウイルスの威力が懸念されているのが現状です。
私も9月29日に、NHK番組
「プロフェッショナル 仕事の流儀
(WHOメディカルオフィサー・進藤奈邦子氏)
~新型インフルエンザを食い止める~」
を見て新型ウイルスの脅威を再認識させられ、
その後、注意するようにしています。
それでも、インフルエンザを恐れて
いろいろなことを中止するなどして
何もしなくなってしまうようでは、本末転倒です。
予防法と、万一感染してしまった場合の対処法を
確認しておいて、新型ウイルスに振り回されない
充実した生活を送りたいものです。
参考特集サイト
「パンデミックに挑む」(日経メディカルオンライン)