信州大学大学院農学研究科(南箕輪村)の大谷元教授(58)=食品機能学=が、牛乳たんぱく質の免疫調節機能を中心とした32年間の研究成果が認められ、5日に日本農学賞を受賞した。研究成果は、牛乳アレルギー予防乳開発などにつながるなど、さまざまな商品に実用化されている。
(以下、下のリンク先より引用)
社会 : 牛乳アレルギーを解析 信大の大谷教授に日本農学賞(2008年4月6日、長野日報)
私も今、アレルギーの発生原因に関する研究に携わっています。まだ、この春から博士課程が始まるばかりで、「足を踏み入れたばかり」ですけどね。
この記事は、研究活動の意義をどこに置き、ゴール・目標をいかに設定するかを考える上で、とても参考になると思ったので、ここで紹介します。
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このニュースで挙げられている教授は、大きな賞を取られたということですが、その成果の意義の大きさは、研究の長さではありません。当然ながら、「実際にアレルギーを防ぐためにどうすればいいか」、そこを考える上で鍵となる成果を挙げてきた点に、非常に意味があるのだと思います。
研究は、まだ分かっていないことを明らかにしていこうとする試行の連続です。ただ、分かっていないことがあまりに多すぎて、しばしば初めに持った目標を見失ってしまいそうになることがあります。「どういう成果を挙げたいのか」、「世に貢献するためにどのような成果を求めればいいのか」といえば、俺はやっぱり、アレルギーの根治療法によりこれを克服できる成果を求めると思います。
まぁ、すべてのアレルギーを克服はできなくても、少しは貢献できればいいです。迷ったときにでも、この教授の論文をいくつか読んでみようと思います。なので、論文の紹介は、またあとでということで。