生化若手「第54回生命科学夏の学校」―若手研究者のキャリアパスと大学教育

 「生化学若い研究者の会」の夏の学校(夏学)に、今年久しぶりに参加します。私も3~5年前に、スタッフとして参加していたイベントです。

第54回生命科学夏の学校
 2014年8月28日~31日@滋賀県・湖西「白浜荘」



 私は残念ながら、全期間の参加はできませんが、今回2日目(金曜)の午前中に出番をいただきました。
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 ここで主に取り上げると聞いているのが、「若手研究者のキャリアパス」と「大学教育」に関する問題点。

 このうち、「若手研究者のキャリアパス」についての私の考えは、ほぼすべてここに表しています。
 ⇒研究者としてやっていくのは大変なのか(2014年5月6日)

 あわせて、「大学が生み出す業績の多くに,博士課程在学者を中心とする大学院生が関与している」というのは重要な事実です。
 ⇒若手研究者の結婚を支える3つのこと(羊土社『実験医学』2011年11月号)

 「大学教育」のうち、とくに研究室生活を中心にした大学院教育については、研究室運営に第三者の目が入りにくいことの負の側面の解決が必須であると思います。

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 これらの問題については、すでに若手の会から実験医学の「Opinion」に、関連コラムも寄稿されています。企画の前情報として、若手研究者が発信してきたこともゼロでないということで、参加者に知ってもらえるといいと思います。

●若手研究者のキャリアパス
リーダーシップで広がる若手研究者の可能性(羊土社『実験医学』2011年3月号)
幸せな研究生活を送るための研究室の選び方(同、2012年5月号)
博士院生が考えるアカデミアか企業かの選択(同、2012年6月号)

●大学教育
優れた研究室とは―信頼関係を育てるために(羊土社『実験医学』2010年11月号)
理系大学院生活で養いたい3つの力(同、2012年1月号)

 企画当日は、大学教員や若手研究者だけでなく、政府や民間企業の人たちも参加・登壇されるようですし、楽しみです。
 若手研究者の抱える問題の改善に向けた、実際的な議論がなされることに期待するところです。

 ⇒【参加報告】ガチ議論!(2014年8月29日)