英文原稿で°Cを入力する方法

 私たちは英語論文を書くときに、実験方法を記述するためによく「°C」を使います。当然、全角の特殊文字「℃」ではなく「°」と「C」とを半角で別に入力しなくてはいけないのですが、私には2つの疑問がありました。
 しかし、その疑問が1つ解決したのでここに紹介します。Facebookで先輩や仲間が丁寧に教えてくれました。感謝。

 <私の疑問>

「°」の半角入力について(=以下で解決!)
 私はこれまで、「ど」を変換して「°」にした後、そのフォントをTimesにすることで半角にしていました。しかし、半角でこれを入力できる他の方法はないのでしょうか? 全角文字を使わない人(日本語などを使わない人)たちは、当然この方法は使えないわけですから、その人がどのようにして入力しているのか知りたかったのです。

「°C」の前にスペースを入れるか否か
 °Cは(摂氏度)は単位です。単位の表記の前には、通常はスペース(英文なので当然半角)を1つ入れます。しかし、°Cの前にはスペースを入れるなと私は何度か(生命科学系の)論文投稿の際に指摘されていました。なぜ°Cの前にはスペースが入らないのか、というのが私の2つ目の疑問です。
 たしかに、摂氏度でない「°」の場合、たとえば角度の「100°」でしたら「°」の前にスペースが入ることはありませんが。いったいどのようなルールに基づいてこのスペースの有無が決められているのでしょうか。(・・・こちらは未解決です。)


 <答え>

「°」を半角で入力する方法
 「Alt+0176」
 Altを押しながら、テンキーもしくはNumLockをかけて「0176」と入力します。以上です。
 MS Wordの場合、右クリックメニューの「記号と特殊文字」を選び、フォントで「Times New Roman」を選んで出てくるDegree Signを挿入することによっても可能です。しかし、この方法では探すのにやや苦労するので、上のショートカットキーを覚えたいところです。
 他にも、いくつか併せて英文論文執筆の際に有用なショートカットキーを整理してみます。

 ° Alt+0176 (Degree Sign)
 ± Alt+0177 (Plus-Minus Sign)
 - 2212 Alt+X (Minus Sign)
 § Alt+0167 (Section Sign)
 † Alt+0134 (Dagger)
 ‡ Alt+0135 (Double Dagger)
 ¶ Alt+20 (Carriage Return)
 × Alt+0215 (Multiplication Sign)
 ≒ Alt+8786 (Approximately equal to)
 ≠ Alt+8800 (Not equal to)
 ≤ Alt+8804 (Less than or equal to)
 ≥ Alt+8805 (Greater than or equal to)

 Minus Signは、普通に2212と入力してからAlt+Xを押すと出すことができます。これは、テンキーでなくても(NumLockをかけなくても)できます。なお、他はAltを押しながらの数字を、テンキーもしくはNumLockをかけて入力する必要があります。
 (テンキーを使わなかった場合、例えばAltを押しながら1を押すと、その時点で「名前を付けて保存」になってしまいます。丁寧に操作を教えてくださった研究者の先輩に、心より御礼申し上げます。)

Alt-codes for characters

 他にも、多くをまとめてくれているページがありました↓↓ 
特殊記号の出し方・ショートカットキーまとめ(2012年01月07日)
 Alt+0181で、 μ(マイクロ)!
 こちらで示されているキーも、数字はテンキーの部分(もしくはNumLock)で入力する必要があることは同様です。

「°C」の前にスペースを入れるか否か
 こちらはどうやら分野によって慣例が異なっているようです。生命科学系の論文では°Cの前にスペースを入れないのですが、有機化学系の論文ではここにスペースを入れるといった違いがあるようです。「慣例」という結論付けは少し不本意に思いますので、いつか解決できればと思っています。

 

 (2019年8月追記)単なる「°」の場合は、数値との間にスペースを入れることはあり得ないでしょう。「°C」となった場合にだけこれを単位とみなし、数値との間にスペースを入れるのか? まだ納得のいく答えを見出せていません。

 

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