日本RNAi研究会参加報告

 2011年8月26~27日、広島で行われた第3回日本RNAi研究会に参加しました。基礎的な知見から最新のデータまで多くのことを紹介して頂けた他、個人的には「RNAの少量の変化による効果」「RNA発現が群で変動したときの変化」についての考え方が非常に参考になり、勉強になりました。

 詳細はここに書きませんが、クロマチンの重複やハプロ不全(haploinsufficiency=二対の染色体のうちの一方の異常) や表現型に顕著な変化が起こるという現象は当たり前のようで、分子生物学者の多くが普段当然と考えていることと矛盾する点があるように思います。
 (※ メモ: これを考える上で、"haploinsufficiency miRNA" というキーワードでの情報収集は参考になりそうです。)

 今回の研究会では、私が以前から強く関心を持っていた広島大学の内匠透先生ともお話させていただくことができました。『RNAと社会性』と題された先生のご講演も、私にとって大変勉強になるものでした。
 (※ 内匠先生の研究室HP


 研究会の後には広島から大阪まで新幹線で移動し、生化若手の仲間に会うために4時間だけ大阪に立ち寄りました。

 広島 19:33 → 20:58 新大阪(のぞみ64号)

 そして今朝、無事に自宅に帰りました。
 “節電対策で延びに延びた夏季休暇”も今日が最終日。平日にはできない経験を求めた3週間でした。この間に出会って、様々な感情をくださったすべての方に感謝いたします。