『運動で高める脳機能とこころの健康』
(柳田信也著、科学フォーラム2011年11月号、pp.24-29、東京理科大学出版会発行)
私と共同研究もさせていただいている柳田信也先生(東京理科大学 理工学部 助教)の、とても面白い解説記事です。素晴らしいとも評したい記事です。
運動(exercise)により起こる脳の変化・応答)について、1990年台末に報告された研究データの“本当の意味”。そして、それを証明する柳田先生ご自身の研究。記事では、これらが簡潔に解説されています。
私と4学年違いの先生の研究内容を初めて聞いたのは、私が博士課程1年生のとき(2008年)でした。私は仕事の傍ら、運動によって体を「自分の思い通りのものに近づけ」ようとし続けています。その私が先生の研究のビジョンを聞いたとき、「運動によって“幸せ”になれる」メカニズムを本気で研究している人がいたことに驚いたと共に、とても嬉しく思ったことを覚えています。
今はその先生の研究を、ほんの一部でも一緒にさせていただいていることをとても幸せに思ってもいます。
是非皆さんにも読んでほしい記事です。雑誌は理科大が出版している雑誌ですが、関心を持ってくれた多くの人に届くようであってほしいと思います。
「運動と脳機能の話を展開することに対して違和感を覚える人と至極当然と思う人がいるかと想像されます―」(紹介記事より)が、皆さんはどう感じられるでしょうか。もしこの記事を読んだらどう考えるでしょうか。そんな意見を聞いてみたいです。