BMB2010(2日目)発表報告-自分ならではの視点は何か?

第33回日本分子生物学会大会・
第83回日本生化学会大会合同大会にて
一昨日と昨日、研究発表を行いました。

内容は、昨年の日本生化学会大会での発表で
提示した課題を克服しようとしたものです。
マイクロアレイ実験データの
gene set enrichment analysisを実行する
ツールを作成し、そのデータが
wetの研究課題を進めるのに役立つように
解析結果のアウトプットを工夫することを
目的として行いました。

「遺伝子アノテーションを用いた新しい
 マイクロアレイデータ解析法の確立」
(1T6-6、2P-1198)

1日目の口頭発表の後、
たくさんの方にコメントをもらいました。
そこで、2日目のポスター発表では
「私ならでは」の視点や意見を強調して、
その点に絞って発表をさせて頂きました。

今回、マイクロアレイのデータ解析法を
テーマにして発表をしてきましたが、
これをする上での私の強みは、
「マイクロアレイのデータを持ちながら、
 解析対象について遺伝子発現以外のデータも
 手元に置いて考察できること」

です。

その結果から私の提示した意見に対して、
賛否両論をもらいながら、
自分ならではの意見を出してくることができました。


ポスター発表では、メインのポスターの横に
「解析結果の示す3つの課題」と題した紙を
付記して、発表を行いました。
その内容は省略しますが、この種の解析を
より研究に生かせるものにするためにと
私の考えることを提案したものです。
それを使って、実のある議論ができたと思います。


Wetの実験を専門にする私が
Dry(インフォマティクス)の専門家まがいの発表を
するという、ケンカを売っていたかもしれない状況(笑)で、
会場に来ていただき、議論してくださった皆さまに
感謝の意を申し上げます。

そして、“畑違い”の私を力強くサポートして
くださっている共同研究者に深謝申し上げます。