英会話のコツと英語教育

英会話が重要なことが分かっている。
でも、どのように学べばいいの?
そう思っている方は、少なくないと思います。

日本人が、英語でのコミュニケーションで
損をしないようにするにはどうすれば良いか。
現状より、もう少し状況を改善するために・・・
そのヒントが、次の言葉にあると思います。

「日本人はもう少し丁寧に子音の連結や
 強弱のリズムをマスターした方が
 理解されやすくなるでしょう。」


朝日新聞の2010年10月20日朝刊の、
鳥飼玖美子氏(立教大教授)のインタビュー記事。
『これからの英語』(15面「オピニオン」)

上の言葉は、この記事にあったものです。
英語を会話でうまく使うためには、
細かい発音やイディオム、文法だけではなく、
母音‐子音の連結や強弱のリズムを
もう少し重視すると良いのではないか、
ということです。

この考えは、私も同意するところです。


さて、紹介したインタビュー記事では、
日本における英語教育はどうあるべきかについて
多く論じられています。


日本における英語教育はどうあるべきか・・・
記事のインタビューは、最近の日本にありがちな
「読み書きより会話だ」
「文法よりコミュニケーションだ」
という意見に疑問を投げかけています。

英語教育は、「読み書き重視」から「会話重視」に
変えなくてはいけないわけではありません。
「文法・読解重視」から離れて
「コミュニケーション重視」にすれば
いいわけでもありません。

“日本人は英語が苦手”であることの原因は、
学校での英語教育が文法・読解重視であること
ではないのです。


そして、インタビューで鳥飼氏は
「これまで(日本の)企業人が外国に放り出されて
 何とか英語でやってこれたのは、
 読み書きの基礎力があったから」
であると述べています。

まったくその通りなのだろうと思います。


個人的には、英語の文法を学ぶのは、
現状通り中学校からで良いのではないかと思います。
日本語の文法も体系的に学ぶのは、
中学校以降ですし、それで遅くはないでしょう。

一方、小学校以前の子どもには、
ただ「英語に触れる」機会があればいいなと思います。
中学生になったときに子どもが、
「英語? 初めて見る感じの言葉だな」
と思わない程度であれば良いのだと思います。

あとは、日本の子どもに英語を話す人と接する
機会がもっとあると良いのではないでしょうか。
これは、英語に限らずどの外国語もそうなのですが、
外国語を話す人と親しくなれば、
その人の話すことを理解したいと思い、
その言語に対する興味も強くなるでしょう。


最後に、私の英会話学習について
少しだけ紹介したいと思います。

私はこれまで、
ラジオの英会話講座で発音のパターンを聞いたり、
欧米の現地で英語を話す人の発音を真似たりして、
英語の“発音のコツ”を“盗んで”きました。
この“発音のコツ”のポイントの一つが、
母音‐子音の連結や強弱のリズムといったこと
なのだと思っています。

決して英語に強いわけではない私が
海外に行ってもギリギリ何とかやっていけるのは、
この辺りの心掛けのおかげかな、とも思います。


皆さんのお考えはいかがでしょうか。
皆さんにとって、英語はどのような存在でしょうか。